Go to contents

「ソウルの空を再び青く」…「プラネット外交」に出る時だ

「ソウルの空を再び青く」…「プラネット外交」に出る時だ

Posted February. 07, 2019 09:51,   

Updated February. 07, 2019 09:51

한국어

「空気が悪く、首が痛い。青く澄んだ空を見た記憶がほとんどない」

先月3年ぶりに韓国に来たある知人に連絡すると、このように話した。実際、パリで働き、韓国に来た人は、一様に空気の話をする。パリでは健康だった子どもが韓国に来てアトピーに苦しみ、鼻炎が再発するとも話した。

すでに帰国した人は、「空気が悪いので他国に移住したい」と言い、間もなく韓国に来る駐在員は「空気が悪いので韓国に行きたくない」と話す。

フランスでは国民だけでなく政治家も大気汚染に敏感だ。あるフランス人にソウルの空気の状況について伝えると、冗談まじりで「それほどならパリでは『黄色いベスト』のデモが何度も起きただろう」と話した。フランス、英国、ドイツなどでは毎週末に環境団体が政府の環境政策が不十分だとデモをする。

すでに欧州でもPM10や地球温暖化が大きな問題だ。2011年の福島原発事故後、しばらく原発削減が議論されたが、今や「火力発電の退出」が各国のエネルギー政策の核心に浮上している。

フランスのマクロン大統領は昨年11月、「2021年までに石炭火力発電を退出させる」と明らかにした。その代わり原発削減の目標期間を予定より10年遅らせることにした。大気に致命的な火力発電からなくさなければならないということだ。

ドイツのメルケル首相も5日、「2038年までにすべての火力発電を停止する」とし、「代わってガスのエネルギー需給を増やす」と明らかにした。メルケル氏は、大気汚染を阻止するために火力発電廃棄の意向を示し、中立的な専門家と利害当事者で構成された「火力委員会」を構成して世論を収斂させ、代案を設けた。

国内で気候変動対策を準備しているマクロン、メルケル両首脳が海外に行けば言う言葉がある。地球を意味する「プラネット(Planet)」だ。首脳だけではない。先月開かれたダボス会議でも、フランスの新聞でも、環境専門家からも最もよく口にされる言葉が「プラネット」だ。

環境問題は一国家だけでは解決できない世界共通の宿題であることを強調する単語だ。マクロン氏は、パリ条約から脱退して「米国を偉大に」と叫んだトランプ米大統領に対抗して、「私たちのプラネット(地球)を再び偉大に(Make our planet great again)」と呼びかけた。

今、私たちがPM10を解決するために叫ばなければならない言葉がまさに「プラネット」ではないだろうか。韓国の空が汚れた原因の大半は中国など外部の要因だ。これまで韓国政府は、言ったところで中国が責任を負うはずがないと事実上、匙を投げていた。中国のせいにしても、両国の感情が傷つくだけだ。

韓国が先にアジアで、青く澄んだ空を取り戻すためにアジェンダを提示し、関連協議体を主導する「プラネット」外交を繰り広げる必要がある。国際社会に韓国の汚染された空の状況を積極的に伝え、関心と協力を要請することもできる。国際社会の支持を得れば、中国をはじめとする関連国と解決策を見出す原動力が生まれるかも知れない。

環境は、今年のダボス会議が選んだ世界の危険1~3位をすべて占めるほど世界の共通の議題だ。韓国の先制的で主導的な外交政策は悪いことはない。何よりPM2.5の濃度が経済協力開発機構(OECD)の中で最悪である韓国にとっては生存戦略にならなければならない。


董正民 ditto@donga.com