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「会っても栄養価はあまりない」ワシントン、韓国外交官に冷ややか

「会っても栄養価はあまりない」ワシントン、韓国外交官に冷ややか

Posted January. 31, 2019 09:18,   

Updated January. 31, 2019 09:18

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「なぜ会う必要があるのか。新しい情報もなく、毎回同じ話を繰り返すだけ・・・。」

昨年、韓国政府関係者から面談の提案を受けた米ワシントンのある韓半島専門家が知人に不満をもらしたという。当時、文在寅(ムン・ジェイン)政府は、南北経済協力を積極的に推進し、ワシントンのシンクタンクの人々にその趣旨を広く知らせようとした。しかし、一部の要人が冷ややかな反応を示し、韓国外交官たちが日程を立てることが難しかったという。

最近、駐米韓国大使館は、公共外交業務を担う参事官級の人員を増やした。北朝鮮核交渉と同盟問題を担当する政務課の人員を減らす代わりに公共外交を強化したのだ。外交部北米局と大統領府国家安保室で経歴を積んだ人材を投じたのも目につく。米朝、北核業務を担ってきた外交官が、なぜ突然公共外交なのか。それも2回目の米朝首脳会談を控えて非核化および在韓米軍駐留経費負担交渉のような敏感な事案が山積した時期になのか。

緊迫した状況で動く懸案に比べて、公共外交は相対的にのんびりしているように見える。文化、芸術、伝統、歴史などの分野で現地の国民との交流を通じて、韓国の良いイメージを植えつけて信頼を築くことが、公共外交の辞書の定義だ。しかし最近、駐米韓国大使館が考える公共外交は全く違う。最大の関心対象はワシントンのシンクタンク。学者や研究員を中心にしたシンクタンクの人々との接触が主な懸案だ。

問題は、彼らが簡単な相手ではないということにある。ワシントンの韓半島専門家たちは、よく米政権の高官に起用される。政権で働いてシンクタンクに来る人も多い。国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表をはじめ国務省の人々も彼らからしばしば政策助言を受ける。その過程で緊密な情報が行き交い、政権政策の方向にもかなりの影響を与える。

韓半島専門家の数も大幅に増えた。過去、彼らが扱う主題は日本や中国関係、核兵器の技術などに限定されていた。専門家たちは最近、ソーシャルメディアやメディアでのコメントを通じて、北朝鮮に対する様々な言及をする。あるシンクタンク関係者は、「一言で市ができる。猫も杓子も北朝鮮について争って発言する」と伝えた。

彼らの北朝鮮関連発言には刺がある。トランプ米大統領がいくら「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と恋に落ちた」と言っても、北朝鮮に対する不信を隠さない。北朝鮮の核とミサイル施設を分析した報告書のタイトルも刺がある。発表の時点もまた巧妙で、「中立的な研究結果」という説明が色あせるほどだ。

彼らを説得しなければならない大使館は、突然増えた公共外交業務が手に負えない様子だ。昨年初めて公共外交公使のポストを新設したが、目に見える成果が出ないと、本部から催促されたようだ。このため、趙潤済(チョ・ユンジェ)大使も公共外交分野の組織改編をめぐって長年苦慮してきたという。

長く北朝鮮核交渉の過程を見守り、「北朝鮮に何度もだまされた」と話す韓半島専門家たちに時折り食事をご馳走して、イベントをすることで、何が変わるだろうか。これまで蓄積してきた北朝鮮関連情報と交渉パターンで論理武装したワシントンの専門家たちの前で、間違いでも犯したら元も子もない。「毎度同じ政府の立場だけオウムのように繰り返す」という冷ややか反応が出る理由だ。

時代は変わった。公共外交も分野別の専門人員が投入されなければならないということだけは確かだ。しかし、核問題を扱ってきた外交官が公共外交という名の枠に閉じ込められ、実力発揮できずに本部の注文型広報メッセージだけを限定的に繰り返すのではないか、懸念される。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightlee@donga.com