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血液型

Posted January. 23, 2019 08:05,   

Updated January. 23, 2019 08:05

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人は時に人生を四季にたとえる。新芽が出て育つ春、緑が最高潮に達する夏、実を結ぶ秋、万物が凍りつく冬が人生の旅程に似ているからだ。その旅程を味わえない悲しい人々がいる。朝鮮人の父親とウクライナ人の母親から生まれたロシアの歌手、ヴィクトル・ツォイもそのうちの一人だ。彼は1990年、28歳の年齢で亡くなった。彼を扱った映画のタイトル「レト/Leto」(ロシア語で夏)のように、彼は永遠の夏を生きている。モスクワのアルバート通りには、彼を追悼する「壁」があり、人々は彼が作った歌を歌う。

彼の歌は、絶妙の緊張の産物だった。一方にはロック音楽を欧米の産物と見なして締め付ける全体主義の暴圧があり、他方ではロックが代弁する自由主義の精神があった。ビートルズの音楽のようにソフトで叙情的な彼の歌で、両者が衝突した。

例えば彼の歌の中で最高峰に属する「血液型」がそれだ。それは、アフガニスタン戦争(1979~1989)に投入される軍人についての歌だった。「僕の袖に血液型がついている/僕の袖に番号がついている/戦闘い僕の幸運を祈ってくれ」。戦場に向かう凛々しい軍人の言葉に聞こえるが、それはすぐに覆される。「仕返しするための理由はあるけど/どうしても勝ちたくない/僕は誰も奴隷にしたくない」。血液型という意味深いタイトルも一役買う。軍人が自分の体に血液型を表示するのは、輸血が必要な時に備えてだ。これは、戦争が生命を担保にするという意味だ。歌に宿った反戦メッセージは明確になる。

 

この歌が発表された時、ソ連は9年間アフガニスタンで戦争していた。若者の生命が無駄にされていた。全体主義政権に幻滅を感じた若者たちは彼の歌に熱狂した。彼は若者を慰め、彼らに人生の動力を与えた。そのヴィクトル・ツォイが突然亡くなった。人生のきらびやかな「レト」に。