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Posted January. 05, 2019 07:47,   

Updated January. 05, 2019 07:47

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米国の経済学者スコット・ニアリングは、1930年代の世界大恐慌時期に都市を離れて、田舎に移住した。移住するまで見て経験した現代文明について二アリングは、「悲しく野蛮な方法だ」と表現した。あまりにも急速に回る世の中の変化を意味する言葉だった。

ところが、今日の変化速度はどうだろうか。過度に速いと言われていた1930年代の変化とは比べ物にならないほどだ。今、私たちは疾走する変化の前に裸で立っている。誰が作ったのか、どこから吹いてくるのかさえしらない変化の前で我々は挫折する。心臓が壊れるように走ってこそ、この列から落ちないと考えている。この緊張と不安がいつまで続くのか分からない。

それにもかかわらず、大多数はより良い世界を放棄していない。世の中とは、あきらめられるようなものではない。希望を持っている私たちが常に不利なわけでもない。心が不安の風評に疲れてしまうなら、私たちはしばらく詩を読みながら休んで行くこともできる。

花のそばにいれば香りがつくし、日当たりの良いそばにいれば、その温かさが伝わる。澄んだきれいな詩を読むと、心に新しい肉がつく感じを受けることになる。その感じは消えず、どの方向にでも進む。ここに羅泰柱(ナ・テジュ)の「詩」も、良い肉のつくことを可能にしてくれる。

私はこの詩人についてとてもよく知っているが、私の理解では、この詩人の願いはただ一つしかない。「世の中の痛みがより少ないことを願う」ということ。このシンプルでも大きな願いが、すべての人にかなわれることを新年の心で祈る。

文学評論家


パク・ウンソン記者 sunney73@donga.com