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13歳と14歳

Posted September. 01, 2018 07:31,   

Updated September. 01, 2018 07:31

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「ロミオとジュリエット」で、ジュリエットの年齢は「満14歳にもならない」となっている。「春香伝(チュンヒャンジョン)」で春香は二八青春、満14歳か15歳だ。青少年の概念が希薄だった時代には子供がいつのまにか大人になり、愛の主人公にもなる。しかし、現代になるほど、青少年らしい愛の範疇が別に生まれ、ジュリエットや春香式の愛は年齢の高い成人のものになる。

◆刑法上、成人の年齢は北欧諸国では満15歳、韓国、日本、ドイツのような典型的な大陸法国家では満14歳、フランスでは満13歳以上だ。ジュリエットや春香のように愛の主人公になった年齢と似ている。愛と犯罪は、感情がそれぞれ違う方向に増幅されるというだけで、感情に基づくという点では似ているためだろうか。一方、契約などの法律行為の基準である民法上の成人の年齢はたいてい満18~20歳で、それよりも遅い。

◆政府が31日、刑法上の成人の年齢を満13歳に引き下げる立法を推進することを決めた。満13歳と満14歳の間に身体や意識の根本的な差があって満13歳に引き下げる方が正しいのか、満14歳を維持する方が正しいのか、明快な結論を下すことは難しい。ただ、満7歳で小学校に入学する学制では、中学校の入学年齢が普通満13歳になるので、満13歳から処罰できるようにしようという主張が、学校暴力と関連しては説得力がないわけではない。

◆しかし、青少年犯罪への対応が、刑法上の処罰か少年法上の保護処分かの二者択一にとどまっていては根本的な解決策にはならない。満10歳から満14歳未満の触法少年には、少年法上、保護処分だけ可能だが、これまで保護処分が保護にだけ重点を置いたため、その年齢に合う適切な処罰の効果を上げることはできなかった。少年法は、子供と成人だけだった刑事法に青少年の概念を導入したものだが、幼いが成人と違わない青少年に合わせて、さらに細分化した処罰と保護、教化の方式を発展させる必要がある。


ソン・ピョンイン論説委員 pisong@donga.com