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ツキノワグマの険しい移住

Posted May. 14, 2018 07:28,   

Updated May. 14, 2018 07:28

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昨年6月、智異山(チリサン)に生息するツキノワグマが90キロも離れた慶北金川(キョンブク・キムチョン)の修道山(スドサン)に脱出した。国立公園管理公団が2015年、智異山に放したツキノワグマだった。公団は住民の安全を考慮して、そのまま捕まえて智異山に連れて来た。すると1ヵ月後にまた修道山に脱出するではないか。再び捕らえられてきたクマの名前はKM-53。1982年の絶滅以来、2004年に始まったツキノワグマ種復元プロジェクトに基づいて韓国(Korea)で生まれたオス(Male)のうち、53番目の智異山クマという意味だ。

◆KM-53は5日未明、再び智異山を脱出して、今度は大田(テジョン)~統営(トンヨン)高速道路の咸陽(ハムヤン)分岐点で観光バスに引かれた。11日、咸陽胎封山(テボンサン)で捕獲したところ、左前足が折れた状態であり、今は智異山に運ばれて治療を受けている。今回もツキノワグマの目的地は、金川修道山だったと専門家は見ている。KM-53が修道山を新しい住処にしようとしたことが明らかになった。

◆現在、智異山に生息しているツキノワグマは56頭であり、智異山で受け入れ可能な数は、最大で78頭だという。2027年は100頭を超える見通しだ。KM-53のように性格が粘り強くて冒険心が多ければ、他の場所を探して離れるツキノワグマが増えざるを得ない。このような状況でツキノワグマの移動のための生態通路がさらに重要になった。今回の事故区間は、環境団体がKM-53の移動経路の中で最も危険だと指摘したところだ。

◆キバノロ、アライグマ、イノシシ、アナグマ、ノウサギなどの野生動物2500頭が毎年、高速道路でロードキルされる。春になると、池で育った子ヒキガエルが並んで道路を渡って、車に引かれて死ぬこともある。生態通路は野生動物の生存手段だが、現実を見ると、生態はなく通路のみがある状況だ。ゴミでいっぱいになったトンネル型通路、地面をセメントレンガで敷いた歩道橋型通路、崖に近い切土に塞がれた陸橋型通路…。四歳のツキノワグマKM-53が生態通路をきちんと探すことができるように、ハチミツでもつけておかなければならないかもしれない。


李光杓 kplee@donga.com