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金正恩氏の「専用トイレ」

Posted May. 02, 2018 08:33,   

Updated May. 02, 2018 08:33

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、4・27板門店の南北首脳会談に持ってきたのは、平壌(ピョンヤン)冷麺の外、もう一つあった。米紙ワシントンポストは、金正恩が「専用トイレ」を用意して訪韓するといい、護衛総局出身の脱北者の言葉を引用して、「排泄物には、健康状態に関する情報が含まれているからだ」と報じた。「金正恩が平和の家のトイレの使用を拒否した」という米CBSの報道とも一脈通じている。

◆実際大統領府は、金正恩氏が「使用後の用便」を持ち帰ることができるように、平和の家のトイレの整備に力を入れたという。実行に移したかどうかは確認されなかった。元外交官は、「敵国ほど、首脳はなんら『痕跡』も残さない」としたが、これは最高指導者の健康を極秘に管理する外交慣例でもある。2000年、金正日(キム・ジョンイル)が「厳しい、恐ろしい、怖い道を来られた」と語った平壌での南北首脳会談で、金大中(キム・デジュン)大統領も同じ慣例に従った。

◆尿や便は古くから健康を調べる目安だった。映画「光海(クァンへ)、王になった男」では、御医が王の尿を指につけて味わうシーンが出てくる。朝鮮時代の御医たちは、王の尿を観察し、色、匂いなどを細かく記録までした。米大統領は外国に行けば、警護要員たちが大統領の排泄物はもとより、晩餐会場で使った紙ナプキンまで本国に空輸する。遺伝子情報(DNA)の流出も封鎖するためだという。

◆情報機関は、敵国国家元首の健康状態を把握するため、ありとあらゆることをおこなう。1959年、ソ連の書記長ニキータ・フルシチョフの訪問を控えて、米中央情報部(CIA)は、宿泊施設だったキャンプデービッドのトイレ工事を行って、トイレのパイプを別に作った。食べ物に排泄促進剤まで入れて確保した排泄物の分析結果、フルシチョフは年齢に比べて極めて健康だった。首脳会談の際、金正恩氏は韓国が準備しておいたペンさえ使わなかった。日本のメディアは、「ペン先にもしかしたら毒があるかもしれないことを憂慮したのだ」と主張した。南北和解への道は近くはなさそうだ。


趙修眞 jin0619@donga.com