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「恩師の日」が嫌で

Posted April. 26, 2018 08:11,   

Updated April. 26, 2018 08:11

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小説家の李舜源(イ・スンウォン)は、小学生の頃、文芸コンテストに出るたびにワカメスープを飲んだ。元気のない生徒に担任教師はこのような話を聞かせた。「同じ木にも先に咲く花があり、後に咲く花がある。早く咲く花は注目されるが、先生が見たときに大きな実を結ぶ花はいつもより多く準備して後に咲く花だ」。

◆映画「ミュージック・オブ・ハート」は、ニューヨーク・ハーレム街の小学校に臨時教員として赴任したロベルタ・ガスパーリの実話を元にした作品だ。彼女は、クラシックに一度も接したことのないスラム街の子供たちに13年間、ヴァイオリンを教え、自信と自尊心を吹き込む。足が不自由な生徒に彼女は話す。足だけ強ければ立ち上がれるのではなく、心が強ければ立ち上がれるのだと。真の教師は心の傷を癒す。「奇跡」を作る医者だ。ヘレン・ケラーを絶望から救ったアン・サリバンのように。

◆教師に対する韓国社会の視線は二重的だ。2007年に小・中・高校生の希望の職業調査が始まって以来、教師は不動の1位だが、現場の教師は自負心より喪失感と無力感を訴える。「恩師の日」が嫌われるのが端的な例だ。最近、ある教師が、大統領府国民請願掲示板に恩師の日をなくしてほしいと書き込んだ。彼は「歴代どの政府も教育改革を叫んだが、教師は改革の主体どころかいつも改革の対象として扱われた」と嘆いた。

◆請願に対する教師たちの反応が熱い。恩師の日にむしろ罪人扱いされるのが嫌だということだ。学生の人権を前面に出す過程で教権の侵害が毎年増えるほか、教師のいない国家教育会議のように「教師パッシング」に対する怒りもある。それだけではない。国民権益委員会は請託禁止法により恩師の日のカーネーションも生徒代表だけが渡すことができると明らかにした。「先生になることは最高の特権、先生がいることは最高の祝福」という言葉が色あせる現実、にもかかわらず、この地のどこかで生徒の心に希望と愛、勇気を与えるすべての教師に心の花束を捧げる。