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寄贈によって花開いた文化財への愛

Posted April. 14, 2018 09:56,   

Updated April. 14, 2018 09:56

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2003年3月、「成文総合英語」の著者、宋成文(ソン・ソンムン)氏が、古書文化財100点あまりを国立中央博物館に寄贈した。これには国宝246号の「大寶積経」などの国宝4件と宝物22件が含まれた。30年以上ベストセラーの参考書を売って稼いだお金で収集した数百億ウォン分の古書だった。寄贈意思を明らかにしてから3日後のことであり、何の条件もつけなかった。博物館の人々は、「最も気前のよい寄贈だ」と呼んだ。博物館が寄贈式を用意すると、宋氏は「米国にいる息子に会いに行く」と言い訳をして現れなかった。

◆最近、コリアナ化粧品の兪相玉(ユ・サンオク)会長が一生集めた遺物4800点余りを、コリアナ化粧品の法人に寄贈した。1970年頃、製薬会社で会計業務を担当していた兪会長は、「感性を育てるためには昔の絵がいい」という言葉を聞いて、文化財を収集し始めた。その後、ギャラリーごとに付ができたので、給料日はつけを返済するのに追われたという。化粧品会社を立ち上げてからは、装飾品や化粧関連遺物を集中的に集めた。

◆ルーブル美術館や大英博物館より一歩遅れて出発した米メトロポリタン美術館が世界的な博物館になったのは、寄贈のおかげだ。ここが誇るルネッサンス絵画の名品2600余点は銀行家のロバート・リーマンが、レオナルド・ダ・ヴィンチとレンブラントなどの巨匠のドローイング版画は、鉄道事業家コーネリアス・ヴァンダービルト2世が寄贈したものだ。

◆一、二点であれ、数千点であれ、力を入れて収集した文化財を寄贈することは容易なことではない。国立中央博物館の寄贈室に行けば、寄贈者250人余りの名前をきちんと張り付けている。寄贈と共有の意味を称えるためだ。特に壬辰倭乱(慶長の役)の時に日本に連れていかれた朝鮮人の子孫が製作した湯呑、孫基禎(ソン・ギジョン)がベルリン五輪の優勝記念として受け取ったギリシャの青銅兜、安益泰(アン・イクテ)直筆の愛国歌の楽譜のような寄贈品は、特別な事情が込められたものであり、さらに大きな感動を与える。


李光杓 kplee@donga.com