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ザッカーバーグの謝罪

Posted March. 27, 2018 08:39,   

Updated March. 27, 2018 08:39

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公開謝罪をする姿にも文化的な違いがある。日本では普通、記者会見を通じて謝罪する。米国では当事者が謝罪文を発表した後に席を外し、代理人がメディアの質問に答える。欧州、特に英国では、ドアの前に集まっている記者に謝罪の意を表明するケースが多い。

◆謝罪には守らなければならない原則がある。たとえば「3R」原則は、過ちを反省し(regret)、対策を出し(react)、再発防止を通じて安心させる(reassure)こと意味する。米国のカウンセラーの著書『5つの謝罪の言葉』では、遺憾表明(「すみません」)、責任認定(「過ちを犯しました」)、補償(「どうすればいいですか」)、心からの悔い(「二度としません」)、許しを請う(「お許しください」)を提示する。最近、韓国では「Me Too」関連の謝罪の言葉が溢れているが、共感より論議を大きくするのが常だ。ある人は公開謝罪のリハーサルをし、ある人は「今日(の価値観)に照らしてハラスメントと規定されるなら」という条件付きの謝罪で逆風を招いた。

◆「私たちは皆さんの情報を保護する責任があります。さもなければ情報を持つ資格はありません」。フェイスブック最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグ氏が25日(現地時間)、米国と英国の有力紙に5千万人の個人情報流出事態に対する謝罪文を掲載した。直筆サインと共に掲載された全面広告で火消しに出たのだが、泥縄という指摘が出ている。

◆個人情報盗用の波紋後、ザッカーバーグ氏はしばらく沈黙を守り、5日後の21日、自身のフェイスブックとCNNへの出演を通じて初めて公開謝罪をした。この時「フェイスブックがミスをした」と述べ、自社の責任を他に転嫁した。代理人を立てることもできず、ユーザーの怒りだけを買った。今オンラインではフェイスブック脱退運動(#DeleteFacebook)が広がり、企業の信頼が失墜している。危機を機会に変える謝罪は何か。自分の過ちを受け入れ、非難する人の心に共感すること、弁解と蛇足のない心からの謝罪。まさにこのような謝罪を恐れないこともリーダーの徳性だろう。

高美錫(コ・ミソク)論説委員mskoh119@donga.com


コ・ミソク論説委員 mskoh119@donga.com