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賛成率99.8%

Posted March. 13, 2018 08:12,   

Updated March. 13, 2018 08:12

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賛成2958、反対2、棄権3、無効1票。中国の習近平国家主席の長期政権の道を開く改憲案が11日、全国人民代表大会(全人代)第3回会議で通過した。賛成率99.8%。事実上の全会一致だ。長期政権に対する批判世論で反対票が増えるという見方もあったが、結果は圧倒的賛成だった。2004年の改憲案採決の時(賛成2863、反対10、棄権17票)の賛成率99.1%よりさらに上がった。

◆採決が行われた北京人民大会堂には、26個の投票箱が設置された。しかし、仕切られた秘密記票所はなかった。全人代代表は自分の席で投票用紙に賛否を表記した後、順番に歩いていって投票箱に入れた。A4用紙の大きさの投票用紙をたたまずにそのまま入れなければならなかった。賛否の表記が周囲に見えるようにしたのだ。事実上の公開投票だった。習氏が投票用紙の賛成に表記する様子がカメラに捉えられた場面もあった。

◆中国の最高権力機構である全人代は、地域別、組織別、階層別エリートで構成されている。計3千人以内で任期は5年。彼らはほとんどが共産党員だ。そのため中国共産党政治局と中央委全体会議で通過した案件を全人代が拒否したケースはない。今年1月、全国で全人代代表を選出する時、専門性や代表性のほかに習氏に対する忠誠心を主な資格要件にしたという。このような状況で賛成率99.8%は必然的な結果だ。

◆習氏が国家主席に就任した2013年、全人代では懸案によって多くの反対票が出た。政府予算案に対して509票の反対、最高人民裁判所、検察院の業務報告に対してそれぞれ605票、485票の反対があった。全人代代表の約5分の1が反対したのだ。むろん改憲のような主要懸案ではなかったが、当時は「全人代の投票が変わった」と言われるほどだった。しかし、習氏の権力が強固になると反対票が再び姿を消した。全人代が「機械的に賛成する人」、「ゴム印」と呼ばれるのには理由がある。