Go to contents

性犯罪常習犯

Posted March. 03, 2018 09:39,   

Updated March. 03, 2018 09:39

한국어

李潤澤(イ・ユンテク)元ヨンヒダンコリぺ芸術監督(66)に絡んだ「#Metoo(私もやられた)」証言で明らかになった李氏の行動は醜い。2000年に高校卒業後、劇団に入り、7年余りの間、わいせつをうけたというAさんと、19歳、20歳だった2001年と2002年に性的暴行を受けたBさん。2005年に性暴行による妊娠後、妊娠中絶までしたというCさんの衝撃的な証言も出てきた。

◆他人の体に勝手に触るセクハラ(強制わいせつ)、強制的に性的関係を結ぶ性的暴行(強姦)は処罰対象だが、時効が問題となる。時効は両方とも10年。ただし、被害者が未成年者であれば、時効が成年になった日から計算される。2013年6月19日に廃止された「性犯罪親告罪(親告罪)」条項も変数。親告罪は、被害者が告訴してこそ処罰できる犯罪なので、廃止前の犯罪は告訴がなければ時効以内であっても処罰が難しい。

◆今まで明らかになった李氏の犯行時点は2007年以前である。容疑が2013年以降のものなので、警察が捜査に着手した俳優の趙珉基(チョ・ミンギ)氏や、性的暴行当時の被害者が16歳(2007年)、18歳(2012年)なので拘束された劇団代表のチョ・ジュンユン氏とは状況が異なる。ただし、伏兵は2010年4月15日に新設された常習強制わいせつ罪。もし、この時点以降の犯罪が追加で明らかになれば処罰される。親告罪規定の廃止前のものであっても、2つ以上の「常習性」が認められれば、処罰されるからである。性犯罪者は通常、常習犯という点を考慮した立法である。

◆女性界ではこの際に性暴行犯罪は時効そのものを廃止すべきだと要求している。性的暴行の構成要件を「抵抗」から「不同意」に変えなければならないという声も出ている。ドイツは2016年、ケルン広場で起きた集団性暴行事件を機に、被害者が抵抗してこそ犯罪が証明されることから、「嫌だ」と言ったことが認められれば、強姦と見なすように法が変わった。米カリフォルニア州は、確実なイエス(Yes)」がなければ、強姦とみなす。性犯罪を被害者ではなく、加害者に恥をかかせるためには、国も積極的に取り組まなければならない。

趙修眞(チョ・スジン)論説委員 jin0619@donga.com