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スマートフォンも花無十日紅?

Posted February. 24, 2018 09:15,   

Updated February. 24, 2018 09:15

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11年前、米アップル社のアイフォーンの登場以来、スマートフォンは世界の産業地形まで変えるほど、圧倒的な大勢商品だった。赤ちゃんを除く地球上のすべての人たちがスマートフォンでつながりそうな勢いで広がっていった。ところが、スマートフォンも花無十日紅の立場になったのだろうか。23日、市場調査会社「ガートナー」によると、昨年第4四半期の世界のスマートフォンの販売台数は4億800万台で、前年の同期比5.6%が減少した。集計を取り始めた2004年以降初めての販売減少である。

◆スマートフォンの販売減少は、フィーチャーフォンのユーザーが増えたことが影響している。あえて高価なスマートフォンではなくコストパフォーマンスの良いフィーチャーフォンを好むインドでは、フィーチャーフォンの販売台数が昨年、前年比17%も伸びた。韓国でも大きなキーパッドのキーボードを好む年配の方々から人気を集めて、「親孝行フォン」として着実に販売されている。フィンランドのノキアは、このような需要を見て、昨年、2005年に製造が打ち切られたフィーチャーフォン「3310」を再び製作して販売し始めている。

◆もちろん、スマートフォンの販売台数減少の主な原因は、買い替えサイクルが長くなったためだ。昨年、韓国人のスマートフォンの買い替え周期は平均31ヶ月である。米国も4年間に買い替えサイクルが2.2ヶ月が伸びて、昨年は22.7ヶ月に達する。過去のような目に見える新機能の製品が出てこないので、頻繁に取り換える理由がなくなったのだ。

◆結局、スマートフォンの未来はメーカーがどれほど革新的な製品を出すかにかかっている。現在使っている第4世代(G)通信のロング・ターム・エボリューション(LTE)に比べて280倍も早い5G通信網が本格的に導入されると、新規スマートフォンの買い替え需要が生じる。そして、すでに三星(サムスン)電子の「ビックスビ」のように、ユーザーが呼べば秘書機能を提供する人工知能(AI)機能を搭載したスマートフォンが登場した。中国企業ZTEは、スマートフォンの画面を本のように畳んだり広げたりできる「フォルダブルフォン」の初期製品も出した。市場で永遠な覇者はないという真理において、スマートフォンも例外ではない。韓国企業が世界を驚かせる革新的製品を先に出して、スマートフォン市場に再び火をつけることを期待したい。


鄭世鎭 mint4a@donga.com