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「1+1」の禁止

Posted February. 02, 2018 08:39,   

Updated February. 02, 2018 08:39

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コンビニやスーパーに行けば、1つを買うと、1つをおまけとしてくれるワンプラスワン(1+1)の商品によく出会う。米国ではこれを「Buy one,Get one free」という。全く購買欲求のなかった商品でも「1+1」割引イベントの前ではいつの間にか心が揺れ始める。

◆「1+1」の強烈な誘惑に負けて、衝動買いした商品の多くは、処分困難なものとして残ってしまうのが常である。何よりも食品類は冷蔵庫に入れっぱなしで、結局傷んで捨てることもしばしばある。一個の価格で2つを買ったので、一見利益のように見えるが、不要不急なものを買い付けると、個人はもとより、社会的にも無駄になる。最近、フランス政府が「1+1」マーケティングに規制の剣を構えた理由である。

◆そのきっかけは、いわゆる「ヌテラ暴動」から触発された。ヌテラはバターのようにパンに塗って食べるチョコヘーゼルナッツジャムのブランド。甘くて中毒性がつよいので「悪魔のジャム」と呼ばれる。先日、フランスの大手スーパー「インターマルシェ」で、この製品の既存価格(4.50ユーロ)の70%を割引きする特別割引販売を実施した。そのニュースに興奮した消費者らが、全国の店舗に雲の群れのように駆けつけてきた。一ボトルでももっと買いたいと争奪戦を繰り広げる中、髪の毛を引っ張りあうのはもちろんのこと、殴り合いや喧嘩までが起きた。財務部はびっくりして公正取引法に違反するかどうかを調べると言い出し、農業食品部は「1+1」の禁止カードまで取り出した。

◆先月31日、フランス政府が提出した法案には、食料品の場合、最大34%以上の割引販売はできないようにする規定が盛り込まれている。50%が割引される「1+1」を基本的に封鎖したのだ。価格割引競争で農家の収入も保護し、生ゴミを減らすのにも役立つだろうという判断からだ。昨年「大勢放送人」として登場した金生玟(キム・センミン)は、愚かな消費を責めるときは「シチューピット」を、正しい消費については、「グレート」を叫んで、合理的消費習慣を強調する新しいトレンドを作り出した。必要でもないのに「1+1」だから、「買わなければ損」という気がするなら、金生玟の語録の一つを思い出してみても良いだろう。「買わなければ100%割引」


コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com