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ビクター・チャ氏の「母国」

Posted February. 01, 2018 09:22,   

Updated February. 01, 2018 09:22

한국어

最近、駐韓米国大使の任命が撤回された米ジョージタウン大学のビクター・チャ教授は、韓国特派員たちと会っても、英語だけで話をする人だ。彼は米国で生まれ育った。米国に留学にきて定着した親から韓国語を学んだため韓国語ができるが、彼の母国語は厳然、英語である。オバマ政府で初の韓国系駐韓米国大使となったソン・キムが中学生の時に米国に移住しても母語が韓国語であることと比較される。

◆ビクター・チャが駐韓米国大使に内定したという最初の報道は、すでに昨年8月に出た。しかし、その後内定が取り消しになったとか、内定自体がなかったとかという混乱した噂が流れた。任命手続きも異例に長引いた。そうするうちに、結局昨年12月、韓国政府のアグレマン(任命同意)まで得ていたが、米国で突然任命が撤回されたのだ。具体的な理由は明らかになっていないが、トランプ政府内で、彼の大使任命を阻止しようとする持続的な動きがあったことを示している。

◆ビクター・チャは1994年、コロンビア大学で韓米日関係を扱った論文で博士号を取った後、大学に籍を置き、放送などで韓半島問題について助言している中、2004年、ジョージ・W・ブッシュ政権の国家安全保障会議(NSC)アジア部長になり、2007年まで務めた。NSCアジア部長に任命された時、「韓国で私に持つ期待を満足させることはできないだろう」とまで言うほど、米国の利益も強調した。それでもトランプ政府の一層高まった忠誠心のテストに合格できなかったようだ。

◆彼は、北朝鮮の核問題では一般的にタカ派と看做されるが、本人は強硬ネオコンであることを否定する。彼は大使検証の過程で、米国の北朝鮮の核・ミサイル施設の精密打撃に反対の見解を表明した。反対の明示的な理由は、軍事作戦の際に韓国人が被る被害を心配してというよりは、韓国と日本に居住する米国人を避難させることが不可能であるからというものである。米国大使内定者が米国人を先に心配するのは当然だろうが、彼の語らない本音には、親の国を心配する気持ちがあったのだと思う。


ソン・ピョンイン論説委員 pisong@donga.com