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ホロコーストの日

Posted January. 29, 2018 08:41,   

Updated January. 29, 2018 09:36

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ナチスドイツは第2次世界大戦の時、ユダヤ人集団虐殺の反倫理的犯罪を犯した。何と600万人。欧州に暮らすユダヤ人10人に7人が命を失ったという。映画『シンドラーのリスト』によってユダヤ人の命を救ったドイツの実業家の名前が世界に伝えられたが、当時ナチスに勇気を持って立ち向かった義人はシンドラーだけでなかった。

◆ポーランドの看護師、イレーナ・センドラーは2500人にのぼる児童をワルシャワ・ゲットーから救出する活動を行った。英情報員フランク・ポリーは、ベルリンの英大使館で旅券を発給し、ユダヤ人の脱出を積極的に助けた。スウェーデンの外交官、ラウル・ワレンバーグは、ハンガリーでスウェーデン旅券を発給して救出に尽力した。27日、ホロコーストの日を迎え、英インディペンデント紙は彼らを名のない英雄としてスポットライトを当てた。73年前の1月27日はポーランドのアウシュビッツ強制収容所に収監されたユダヤ人捕虜が解放された日。国連は2005年11月、この日を「国際ホロコースト記念日」に定めた。

◆大量殺戮を主導したドイツとオーストリアの指導者は、今年も痛烈な反省を述べた。機会あるたびに謝罪の意を明らかにしたドイツのメルケル首相は27日も反ユダヤ主義が再び現れていることに懸念を示し、「理解できず不名誉なこと」と強く非難した。オーストリアのクルツ首相は極右政党と連立政権を組んでいるにもかかわらず、「オーストリアは加害者の一人であり、史上最悪の犯罪であるホロコーストに加担した」と指摘した。「数百万人を殺害したことに対する歴史的責任を忘れないことが何よりも重要だ」とも述べた。過去の問題に対する「心からの謝罪」に背を向ける日本の指導者と比較される。

◆ユダヤ人虐殺の裏には日常化した憎しみ、悪に対する無関心もあった。その痛恨の歴史の教訓を忘却へと送ったのか。欧州各地で分裂の政治が煽った人種葛藤と極端主義が拡散しつつある。人間がどれほど悪になり得るのかを見せつけたホロコースト。その惨憺たる歴史が21世紀に再び繰り返されないか心配だ。



コ・ミソク論説委員 mskoh119@donga.com