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人が赤信号だ

Posted January. 24, 2018 08:30,   

Updated January. 24, 2018 08:30

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車道と歩道が並ぶ狭い道。人が車道に一歩下り立つ。その瞬間、周辺を走行していた車が止まる。米国や欧州の都市ではありふれた場面だ。ドライバーの順法精神が徹底しているというわけではない。歩行者がいない時は信号を無視する車も多い。ただ、「人が赤信号」という認識、歩行者の安全が最優先という観念が深く身についているだけだ。

◆政府が23日、「交通安全総合対策」を打ち出した。歩行者と交通弱者(子供、高齢者)を交通政策の核心軸とし、年間の交通事故死亡者数を22年までに現在の半分の2千人台に減らす青写真が提示された。都心の車両制限速度は時速60キロから50キロに引き下がる。住宅街や子供保護区域などの制限速度が時速10~20キロの道路もできる。信号がない横断歩道で車両はこれまで歩行者が渡っている時だけ一時停止が義務付けられたが、これからすべての横断歩道と右折直前に必ず止まって歩行者の通行を確認しなければならない。

◆60年に1402人だった交通事故の死亡者数は、75年のポニーの量産と共にマイカー時代が始まり、急速な上昇曲線を描いた。78年の5千人から91年には1万3429人と頂点に達し、その後ゆるやかな下方曲線が続いた。14年に再び5千人を下回り、死亡者数が減ったのには、東亜(トンア)日報が13年1月から行っている「エンジンを止めて!反則運転」キャンペーンが大きな影響を与えたと交通専門家は評価する。東亜日報は現在「交通事故死亡者2千人減少」を掲げて6年間、警察庁と共に交通安全キャンペーンを行っている。それでも16年に4292人が尊い命を失った。

◆野心に満ちた安全対策が打ち出されても、時間が経ってドライバーの不満が大きくなり、実行意志が弱まるということが一度や二度ではなかった。今回の交通・産業安全対策は例外となることを期待する。国会も迅速な立法で支援しなければならない。全座席の安全ベルトの義務化、スクールバス運転手資格制、飲酒運転取締の基準強化はすべて国会で1年以上、常任委を通過すらしていない。

イ・ギホン論説委員 sechepa@donga.com