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現代自の50年

Posted January. 01, 2018 09:44,   

Updated January. 01, 2018 09:49

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2017年12月29日で創立50周年を迎えた現代(ヒョンデ)自動車は、静かな一日を送った。50周年を記念する社史編纂も、鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長の祝辞もなかった。労使の団体協約に基づいて組合員だけが1日休んだ。通常、大企業が5年、10年単位の創立記念日に大々的なイベントを開いてビジョンを公開することとは対照的だった。

◆現代自は1940年、鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ名誉会長が当時3500ウォンを払って買収したアドサービスが前身である。町中のカーセンターレベルだったアドサービスは、1967年12月29日、現代モーター株式会社(現代自の創立当時の社名)に変わった。1986年に米国に輸出したエクセルのプロジェクト名である「Xカー」の企画を担当した朴炳載(パク・ビョンジェ)氏は1年に50回も日本の三菱車などを訪問した。工場写真を撮ることができなかったので、目がカメラ、頭の中がメモリになって日本企業を模倣した。そんな現代自が鄭夢九会長就任10周年だった2010年、創業初期に技術移転を受けた米フォードを抜いてグローバル生産台数で5位に上がった。

◆2012年は8兆ウォン以上の利益を上げていた現代・起亜(キア)自は2017年、高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の配置で、中国から報復までうけながら販売台数が前年比30%以上も減少した。現代自の労使は創立以来、初めて賃金交渉や団体協約を年内で妥結できなかった。自動車市場の競争構図も電気自動車などのエコカーと自律走行車が未来自動車産業の中核技術として浮上し、底から変わっている。

◆現代・起亜自動車と系列会社31社の総売上高は、2016年基準で257兆ウォンだ。国内雇用だけでも約14万人である。国内製造業生産の12%(約190兆ウォン)を占める自動車産業の前方・後方の雇用人員は35万人にのぼる。現代自の未来は、国内自動車産業に従事する多くの労働者とその家族の未来だ。過去の現代自の成功方程式は「ヒョンダイ(Hyundai)はハンダイ(やるさという意)〜」だった。しかし、産業パラダイムが変わる時代に、過去の「やればできる」ということだけでは不十分である。50周年を迎えた現代自の沈黙が「ヒョンダイ精神」に新しいアルファ(α)を追加する時間になることを願う。