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身代金が6兆ウォンのサウジアラビアの王子

身代金が6兆ウォンのサウジアラビアの王子

Posted December. 26, 2017 09:30,   

Updated December. 26, 2017 09:37

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「身代金の歴史」に新記録が誕生しそうだ。逮捕された状態であるサウジアラビア王室の最高富豪(世界57位)であるアル=ワリード・ビン・タラール王子(62)が、少なくとも60億ドル(6兆5000億ウォン)を払って釈放される案を当局と協議しているというニュースだ。彼は先月4日、他の王子10人と一緒に王位継承序列1位のムハンマド・ビンサルマーン皇太子(32)に逮捕され、リヤドの5つ星ホテル「リッツカールトン」に抑留されている。

◆このような抑留なら羨ましがる人が多いだろうが、推定資産が187億ドル(20兆ウォン)の大富豪にとっては、深刻な苦痛であるだろう。ツイッター、テーマパーク「ユーロディズニー」などにかなりの持株を持っているキングダム・ホールディングの価値だけでも87億ドル(9兆4000億ウォン)に達する。逮捕後、投資家らの懸念で時価総額20億ドル(2兆3000億ウォン)が蒸発しても、その程度である。ビンサルマーンは抑留された人たちに所有財産の70%を払うか、処罰を受けるかを選ぶように強いてきた。60億ドルは、キングダムホールディングスの70%の価値である。

◆サウジアラビアは1932年の建国以来、「兄弟継承」が守られてきた。王の急死などの急変事態の際に、幼い息子よりは成長した兄弟が混乱を収拾するためのアラブの伝統に従ったもの。しかし、王位が水平移動したため、国王の年齢がますます高くなった。2015年に80歳で王になった第7代国王サルマーンは、長兄の長男であるムハンマド・ビンナーイフ(62)を第1皇太子、実の息子であるビンサルマーンを第2皇太子に指名した。しかし、ビンナーイフは今年6月、「王宮に来い」というメッセージを受けて行ったが、30歳年下の従弟に第1皇太子の座を奪われ、自宅軟禁された。「第1次王子の乱」である。

◆軍・情報機関から先に掌握したビンサルマーンは先月初め、最初から精鋭軍を動員して、潜在的政敵である従兄弟王子たちを腐敗容疑で大規模逮捕する「第2次王子の乱」に踏み切った。子供の頃「孫子兵法」を好んで読んだビンサルマーンは、非政治分野では女性の運転を認めるなど、開放・改革措置を相次いで出している。一方では、血の粛清を通して権力の座を維持し、他方では、国民に優しく手を振る手法は、過去からの独裁者たちが多く使ってきた。