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アップルの裏切り

Posted December. 25, 2017 09:49,   

Updated December. 25, 2017 09:50

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ワシントン特派員時代、携帯電話の通話中に突然切れることが多かった。ワシントンのホワイトハウスの近くにあるナショナルプレスセンターのオフィスでは最初から不通になったこともある。携帯電話の販売代理店に聞くと、理由がわからず、機器の修理のためには、本社に送らなければならず、半月はかかると言われた。モバイル通信会社をAT&Tからベライゾンに変え、携帯電話も新しいものに交換してから、電話が正常になった。通信会社の問題ではなく、2年が経過した携帯電話の端末が禍根だったという事実を後で知った。

◆米オンラインコミュニティサイト「Reddit」に、とあるアイフォーン6Sのユーザーが9日投稿した文が、アイフォーン客らから怒りを買っている。「アイフォーンが遅くなったと?バッテリーを変えてみたら」というタイトルのこの文は、機能が低下したアイフォーン・バッテリーを新しいものに交換すると、再び元の速度に戻ってきたと主張した。ネットユーザーたちはその真偽を巡って騒いだ。IT(情報技術)機器性能測定専門サイト「ギークベンチ」の創業者ジョン・ポールは、Redditにアイフォーン6とアイフォーン7のモデルで性能低下が起きていることをデータで証明した。米メディアは、これを「アイフォーンバッテリーゲート」というタイトルで報道した。

◆論議が白熱すると、アップルは20日、「古くなったリチウムイオン電池を使用すると、寒い場所やバッテリーの充電量が低い時、寿命が切れた時は、電子部品を保護するために、突然機器が切れる」とし、「これを防止するために、昨年iOSのアップデートを通して電力需要を減らすための措置を取った」と明らかにした。アイフォーンの性能を人為的に下げたという意味だ。アップルの遅れた釈明は火に油を注ぐ形となった。客たちがこのような事実を知っていれば、あえて1000ドル(約108万円)を超えるアイフォーンを新たに買ったのだろうか。

◆「私たちの目標は、顧客に最高の経験を与えることだ」というアップルの釈明は見苦しい。客への忠誠心を担保にした欺瞞的行為だという裏切りに、集団訴訟が広がっている。単純さと美しさ、技術革新という高級ブランドで客を魅了してきたアップルが、信頼を裏切った代価は少なくなさそうだ。スティーブ・ジョブズが生きていれば、アップルは違っていたのか気になる。

崔永海(チェ・ヨンヘ)論説委員