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退社1年後

Posted December. 22, 2017 08:51,   

Updated December. 22, 2017 09:14

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退社を準備する会社員、すなわち「退準生」のための情報がインターネット空間に溢れている。ある海外のサイトは、「嫌な職場を去る前にすべき5つのこと」をこのように紹介する。早く始めろ、ひそかに進めろ、貯蓄せよ、退社の弁を考えておけ、引継ぎを上手くしろ。

◆朝日新聞の記者だった稲垣えみ子さん(52)は、「退準生」の模範ケースと言える。昇進で他に先を越され、地方への発令を受けたことで退社を決心したのが40歳。準備の末、辞表を出したのは50歳の時だった。退社を考えて会社が面白くなったという稲垣さんは、最後まで情熱をもって働いた。虚しい気持ちは消費でなだめ、生き方も180度変えた。テレビと冷蔵庫を捨てるなど、最小限の経費で幸せな日常を追求する稲垣さんは、『魂の退社』という著書で韓国でも有名になった。

◆退社後の人生がみなこのように順調なわけではない。21日、統計庁の発表によると、退社1年が経っても新たな職場が見つからない失業者が先月30%と集計され、関連の統計作成以降、最高を記録した。硬直した雇用市場が再就職の市場にも影響しており、衝動的な辞表は禁物だ。もしあなたが「退準生」なら、退社1年後の自分の位置を冷静に判断する必要がある。再就職に成功した場合も肝に銘じることがある。「復讐だ」と言って以前の職場や上司の悪口を言うことは控えるべきだ。「井戸に唾を吐く者は、いつかその水を飲まなければならない」もので、長期的なキャリア面で自殺行為になるのが常だという。

◆誰かは就職できなくて悩み、誰かは良い職場をやめたくて悩む。如何せん「退準生」にもそれぞれ事情があるので「贅沢な不平」と片付けることはできない。「退準生」のロールモデルに浮上したえみ子さんは、退社後の人生がバラ色になったかという質問に「NO」と答える。会社を離れれば複雑な悩みもすべて消えると考えたが、とんでもない!過去には問題が起きれば、「これはみな会社のせい、上司のせい」と不満を言ったが、今は「他人のせい」ではなく「自分のせい」となるということだ。ロマンのある退社を夢見る人は、じっくりと考えてみる話だ