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破邪顯正

Posted December. 19, 2017 09:11,   

Updated December. 19, 2017 09:16

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大学教授らが「今年の四字熟語」として「破邪顯正」を選んだ。誤ったことを破って、正しいことを明らかにするという意味である。大学新聞が全国の教授1000人にアンケートを行った結果、回答者の34%がこれを選んだ。崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入に憤ったろうそくデモ、憲政史上初の大統領弾劾など、波乱に満ちた1年を含蓄した言葉だ。

◆2001年から教授新聞は、その年の韓国社会を振り返る四字熟語を選んできた。大統領選挙を控えて離合集散を繰り返した2002年は離合集散、行政首都の移転などをめぐって激しい対立を繰り広げた2004年は、黨同伐異(同じ群れ同士が団結して、他の者を攻撃する)が選ばれた。2006年からは年明けの新年の願いを、年末は一年の省察を盛り込んだ四字熟語を発表し始めた。思うようにならないのが世の中であるように、年末になると必ず年明けの期待に反する四字熟語が選ばれた。

◆新年の希望が盛り込められた四字熟語と、その年を反芻する四字熟語とを比較すると、波瀾の多かった韓国社会が一目でわかる。2006年は若烹小鮮(無為のリーダーシップを強調)→密雲不雨(

雲は立ち込めているのに雨は降らない)、2011年は民貴君輕(民は貴重で、王の権力は短い)→掩耳盜鐘(泥棒は自分の耳をふさいで音のする鐘を盗む)、2014年は轉迷開悟(迷妄から戻ってくる)→指鹿爲馬(鹿を指しながら馬だと主張する)といった風にである。一昨年は、無能な君主の失政で、国が暗闇に覆われたように乱れているという意味の昏庸無道が、昨年は王が乗った船を浮かべた民がその船を覆すという君舟民水が、今年の四字成語に選ばれた。

◆あいにくにも、破邪顯正は第18代大統領選挙を行った2012年末に「新年の四字熟語」に選ばれたことがある。李明博(イ・ミョンバク)政府の末期で相次いで起きた不正疑惑を新大統領が解明してほしいという期待を込めたもので、5年ぶりに再び登場したのである。歴史は回ると言われるが、その時も今も韓国社会は変わっていないような気がして後味が悪い。