アイドルグループ「ＥＸＯ」が１日、香港で開かれた２０１７ ＭＡＭＡ（Ｍｎｅｔアジアミュージックアワード）で「今年の歌手賞」を受賞できなかったことに怒った少女ファンたちが、大統領府のホームページに詰めかけてきて、「ＭＡＭＡ廃止」を要求している。今年、ＭＡＭＡではボーイズグループ「防弾少年団（ＢＴＳ）」が「今年の歌手賞」など３冠王につき、新鋭アイドル「ワーナーウォン」がベスト男性グループ賞を受賞したのに対し、ＥＸＯは「今年のアルバム賞」の受賞にとどまった。失望したＥＸＯファンたちの怒りは、ＭＡＭＡに向かった。
◆「ママは防弾少年団に賞を丸ごと与えた」「うちの兄たちは、そのような扱いをされてはならない」「公正（ｆａｉｒ）という言葉があなたたちの語彙にはないようだ」という怒り型から、「Ｃｌｏｓｅ ＭＡＭＡ、Ｐｌｅａｓｅｅｅｅｅｅｅｅ！ 」というかわいい泣訴型まで、さまざまなコメントがフェイスブックやツイッターを通して、英語で掲載された。たまにロシア語も見える。韓国アイドルグループの国際的存在感と強大なファン層を確認して、満ち足りた気もするが、国民の請願掲示板が国民でもない人にたちに、このように乱用されてもいいのだろうかという疑問もある。
◆国民請願は、大統領府が国民の声を直接聞いて疎通するという趣旨で導入された。実際、掲示板ができて以来、一日に５００件以上の請願が上がってきている。しかし、野党「自由韓国党」の解散、女性徴兵制導入、ヒディンクの迎え入れ、ペペロデー廃止など、とんでもない内容も多く、駄々をこねる窓口に変質したという指摘が出ている。それでも残酷な犯罪を犯した青少年を処罰すべきだという少年法改正請願と堕胎罪廃止請願については、曺國（チョ・グク）民情首席がそれぞれ答えた。曺首席は、堕胎罪廃止と関連した生半可な回答で、カトリック系の怒りを買うなどした。
◆現在最も多くの支持を得た国民請願は、６０万人が同意したナヨンの性暴行犯であるチョ・ドゥスンの出所反対だ。国民請願が２０万件を超えるか、２０万件を超えなくても、関心事案である場合、政府や大統領府の関係者が回答すべきだという大統領の指示によると、回答が出なければならないが、そうでないのを見ると、大統領府の困惑が感じられる。ＥＸＯファンたちの不合理な請願も２０万件を超えると回答をすべきなのか。
鄭星姫（チョン・ソンヒ）論説委員 shchung@donga.com
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