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英国王室の孫嫁たち

Posted November. 30, 2017 09:14,   

Updated November. 30, 2017 09:25

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英国のチャールズ皇太子と故ダイアナ前妃との間で生まれた二人の息子のうち、未婚であるハリー王子が、米女優メーガン・マークルと27日婚約した。マークルは来年、5月の花嫁になる。マークルは離婚歴のある米国人である。1936年にエドワード8世が離婚歴のある米国人シンプソン夫人との結婚のために、王位を現在のエリザベス2世女王の父であるジョージ6世に渡したことに比べると、隔世の感が感じられる。

◆もちろん、ハリーは王位継承序列が、実兄であるウィリアムとケイト・ミドルトンとの間で生まれた息子ジョージ(4)とシャーロット(2)にも及ばない5位なので、王になる可能性はほとんどない。そのため、王位継承序列2位のウィリアムが米国人の離婚歴のある女性と結婚しようとしたなら、どうなったのだろうかという疑問が残る。王位継承序列1位のチャールズ皇太子は、2005年、離婚歴のあるカミラ・パーカー・ボウルズと再婚した。ボウルズはその地位が皇太子妃(princess)ではなく、公爵夫人(duchess)であり、チャールズが王になった後も、王妃級(queen consort)に昇格できず、皇太子妃級(princess consort)に留まる。

◆ダイアナにしても、貧しかったが貴族出身だった。その自由奔放な気質が王室の厳しさに合わなかっただけである。ウィリアムは2010年、英王室史上初めて平民出身のミドルトンと結婚したことで話題となった。マークルは米国人だから、貴族だの平民だのと問い詰めることはできない。ただマークルは、母の実家方に黒人の血統があり、これも初めてだ。

◆マークルは知的で多才多能な女優だ。米ノースウェスタン大学で演劇のほか、国際関係を専攻し、政治進出を夢見たこともある。俳優をしながらも、ライフスタイル関連ブログを運営し、人道主義的活動にも熱心である。本人がデザインしたドレスで、ファッションショーを開いたこともある。マークルがテレビのトークショーで、丈の短いワンピースを着て、足を組んで座って自由奔放に会話を交わす姿は、静かな洗練美のあるミドルトンからは見つけるのが難しい。スタイルだけでなく、人道主義、スポーツ文化事業の後援で、二人の王子の妻たちが繰り広げる対決が気になる。

宋平仁(ソン・ピョンイン)