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ハーフモデルのハン・ヒョンミン

Posted November. 06, 2017 09:29,   

Updated November. 06, 2017 10:09

한국어

明らかにこの地で生まれ育ったれっきとした韓国人、それでも多文化家庭の子どもは日常茶飯事で厄介な出来事を経験する。粉食店でトッポッキを食べると、「韓国料理を本当によく食べるね」と、周りから「誉め言葉(?)」を聞き、電車で友達と騒ぐと、「韓国語がどうしてそんなにうまいの?」と周りから「感嘆(?)」の声も聞かされる。均質化した社会、単一民族の神話に陥った大人たちが、思わず投げかけた一言に込められた偏見が、子供の心に深いしこりを残す。

◆人種差別は、米国だけの課題ではない。韓国の多文化の子どもたちは、顔立ちや肌の色が違うという理由で学業、就職、結婚などの生活の節目ごとに膨大なストレスを受ける。特にハーフ児童には茨の道をかきわけていこうという固い覚悟が必要である。ナイジェリア出身の父親と韓国人の母親の間で生まれたモデル「ハン・ヒョンミン」君(16)は、このような差別を克服して、最近、米時事週刊誌「タイム」が公開した「2017の最も影響力のある10代の30人」のうち、韓国人ではただ一人選ばれた。

◆ハン君は、国内唯一の黒人ハーフモデル。先月ソウルファッションウィークで20以上のショーに立つなど、デビューから1年半でトップモデルに跳躍した。彼はタイムとのインタビューで、幼稚園時代のエピソードを聞かせてくれた。他の母親たちは彼を指して、「あの子とは遊ばないでね。あの子と遊んだら、あなたの肌も黒くなるから」と言ったという。しかし、梨泰院(イテウォン)生え抜きのハン君はひるまなかった。「君は特別だ」という母親の励ましのおかげだった。疎外といじめに苦しむ多文化子どもと一緒に、「影の子供たち」への社会的関心も必要である。影の子供は不法滞在の身分である未登録外国人の子供を意味する。大人たちのせいで「人権の死角地帯」で呻くいわれのない子供たちを助けることは、私たち皆の責務である。

◆本格的な多文化時代だ。数年前は新規婚姻10世帯のうち1世帯は多文化家庭という統計もあるが、今年は初めて多文化家庭で生まれた子供が、結婚移住民の数を上回ると予想される。少子化に悩む大韓民国、その懐がさらに広くなることを期待する。いかなる名目であれ、何も間違いもない子供たちに差別の罰を与えるのは、まともな社会ではない。