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レディー・ガガは闘病中

Posted September. 15, 2017 09:38,   

Updated September. 15, 2017 09:39

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)で主役を演じてスターダムに上がったマイケル・J・フォックスは当時、世界を手に入れた気分だったはずだ。好事魔多しともいえるだろうか。6年後の30歳の時、パーキンソン病の診断を受ける。しばらく酒に溺れて自分を虐待し、神を恨んだが、だるまのように立ち上がる。

◆1998年、フォックスは闘病事実を公開して以来、自分の名前を取った慈善団体も立ち上げた。過酷な運命の前に屈することなく、パーキンソン病との闘いの先頭に立った。その険しい旅路が込められた回顧録のタイトルは、「ラッキーマン(Luckyman)」。病気が自分を強くて賢く作ってくれた贈り物だということで、自分を「幸運の男」と表現した。フォックスがパーキンソン病への関心を喚起させたなら、女優のアンジェリーナ・ジョリーは、乳がんに関する認識を高めることに貢献した。

◆我が時代のセクシースター・ジョリーは2013年、米誌ニューヨーク・タイムズに突然変異の遺伝子による癌の発生を予防するために、両方の乳房の切除手術を受けたことを明らかにした。おかげで韓国にも遺伝性乳癌に関する認知度が高まった。最近、世界的ポップスター「レディー・ガガ」が、トロント国際映画祭で公開されたドキュメンタリー「ガガ:152センチの挑発」で、長期間全身に慢性的痛みを誘発する繊維筋肉痛を患っていると明らかにした。米国だけでも約400万人の患者がいるという。7000万人を超えるフォロワーを保有しているガガは12日、ツイッターを通じて、「より多くの人が病気を公開して、何が助けになり、何がつらいのかの情報を共有できるように、そうすることで私たちがお互いに助けあうことができることを」願うと話した。

◆万人から愛されるスターは、大衆文化の垣根を越えて医療にも多大な力を発揮する。ただ一人の患者でもスターの闘病事実が公開されると、病気の予防と治療法の開発に財政的支援と世間の注目が集まるからだ。彼らが極めて私的な情報に属する病気を公開した理由だ。苦しむ人々のために希望の光を広めるスターたち。同じ病気を患う患者に「挫折禁止」のメッセージを伝えることにおいては、スターだけができる別次元の社会貢献のような気がする。