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キムチと間抜け

Posted September. 09, 2017 07:21,   

Updated September. 09, 2017 07:52

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中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」が、韓国が高高度迎撃防衛ミサイル(THAAD)の追加配備を完了すると、7日付の社説で、「韓国の保守主義者はキムチを食べて間抜けになったのか」と激しい表現で韓国を非難した。「間抜け」という意味の中国語は、漢字で「糊塗」と書く。覆い隠すという意味で使われる「糊塗」を中国人は主に「聡明」の反対語として使う。日本式の表現なら「キムチを食べて『ばか野郎』になったのか」といった感じだ。

◆インターネット百科事典「ウィキペディア」の中国語版に、キムチは通常ご飯と一緒に食べ、カロリーが少なく、ビタミンなどが豊富で、米国の健康雑誌で世界5大健康食品に選ばれたと冒頭で紹介されている。そのキムチが、中国人には辛く感じられ、あまり好まれないという。しかし、自分たちが好まないからと健康に悪くもないのに食べて間抜けになるという表現は、まったく論理的でないだけでなく、産経新聞のような極右新聞で目にするような嫌悪感情の排せつだ。

◆キムチは、韓国の保守主義者だけが食べるわけではない。韓国人なら誰もが食べる。進歩左派、まさに中国に行ってへつらい、THAAD配備を非難する現代版事大主義者たちも食べる。韓国人全体を非難せず韓国保守主義者だけを非難したいなら、キムチを食べて間抜けになるという表現ほど不適切な表現はない。社説は、本来意図したことも達成できず、韓国人全体をののしる格好になった。

◆中国に「難得糊塗」という言葉がある。間抜けなふりをするのも大変という意味だ。超脱した広い心を持ってこそ間抜けなふりができる。中国が度々そのように出るなら、韓国も超脱した心を維持することは容易でない。私たちが中国の目前で核兵器を持つという「聡明」な態度に出なければ、中国は自覚しないようだ。しかし、韓国は核兵器の保有を望む国民が60%(8日ギャラップ調査)に達するにもかかわらず、核武装どろこか戦術核再配備に対して慎重を期すほど超脱を心得ている。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員pisong@donga.com