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[オピニオン]石油都市・ヒューストンの洪水

[オピニオン]石油都市・ヒューストンの洪水

Posted August. 30, 2017 09:37,   

Updated August. 30, 2017 09:44

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米国第4の都市であり、テキサス州の州都である「ヒューストン」は、米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターがあるところとしても有名だが、30の石油企業が本社を置いている石油都市でもある。ウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)がここを中心に生産されて取引される。石油化学と航空宇宙産業がヒューストンを食べさせる。石油企業各社は、温室効果ガスによる地球温暖化が虚構だと主張してきた。テキサス州知事出身のジョージ・W・ブッシュ大統領が就任するやいなや、京都議定書から離脱した背景には、ヒューストンに拠点を置く石油企業の強力なロビーがあったことは秘密でもない。

◆ヒューストンが、テキサス州を襲ったハリケーン「ハービー」がもたらした災害的豪雨に苦しんでいる。一日に600ミリを超える水爆弾で、都市が巨大な湖に化した中、現在まで死者10人に45万人の被災者が発生するなど、被害が続出している。被害規模が、2005年のカトリーナ事態を越えて、世界最高である100兆ウォン台に達するという分析だ。

◆ハービーは、3等級のカトリーナより、その威力が強い4等級ハリケーンである。本土に4等級ハリケーンが上陸したのは、2004年の「チャーリー」以来13年ぶりのことだ。温暖化による余剰熱エネルギーの93%が海中に閉じ込められている。気温が上昇した海では、大量の水蒸気が蒸発する。この驚異的水蒸気を科学者たちは「飛び回る川」と表現するが、このような海を経て、湿度を含んだハリケーンは強くならざるを得ない。もちろん温暖化以前もハリケーンはあった。しかし温暖化はハリケーンの威力を上昇させる。

◆ドナルド・トランプ大統領はかつて、「私たちが直面している最初の課題は、地球温暖化というオバマ大統領の主張は、聞いた言葉の中で最も愚かなことの一つであり、最も純真なものだ」と皮肉り、就任後はオバマ大統領が署名したパリ協定からも離脱した。トランプが任命したスコット・プルーイット環境保護局長官は、「二酸化炭素は地球温暖化の主犯ではない」と主張し、科学者たちを驚愕させた。共和党の票畑であり、石油都市「ヒューストン」が見舞われた未曾有の自然災害を目にしても、トランプ大統領は「温暖化などない」と思うのだろうか。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員shchung@donga.com