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[オピニオン]「ビッグベン」の音

Posted August. 22, 2017 09:32,   

Updated August. 22, 2017 09:40

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1870年、30歳の若い画家「クロード・モネ」は、フランスからロンドンに渡ってきた。同年勃発した普佛(プロイセン-フランス)戦争に徴集されないためだった。ビクトリア女王時代の大英帝国の首都ロンドンは、世界最大の都市だった。画家が特に魅了されたのは灰色の霧だった。フランスまぶしい日差しや新緑とは異なる都会的魅力だった。

◆1年後、フランスに戻ってきたモネは、その後何度もロンドンを訪問した。季節、時間、光を異にした100点近い「ロンドン連作」にはテムズ川に位置するウェスターミンスターとその北端の時計塔についた鐘「ビッグベン(Big Ben)」が盛り込まれた。絶対王政と農業の歴史の長いフランスの画家に、世界初の議会と産業化の象徴である大型時計は、相当印象的だったようだ。

◆ロンドンの名物ビッグベンは1859年に建てられた。建設責任者「ベンジャミン・ホール」の大きな体格に由来した名前にふさわしく、重量が13.7トンもある。時針と分針の長さだけでも、それぞれ2.7メートルと4.3メートル。エリザベス2世即位60周年だった2012年、「エリザベスタワー」に正式名称が変わったが、依然ビッグベンのほうにより親しみを感じる。韓国の普信閣(ポシンガク)のようにビッグベンが「1月1日0時」を荘重に告げると、トラファルガー広場に集まった英国人たちは、「オールド・ラング・サイン」を合唱しながら旧年を見送る。1976年、1997年、2004年に少しずつ手入れをしたものの、15分ごとに鳴るビッグベンの音は相変わらずだった。

◆しかし、158歳のビッグベンが来月から4年間、構造物を完全に解体して再構築する大々的な手術に入る。間違った時間に鐘を鳴らすなど、老化が深刻になったからだ。推定コストは2900万ポンド(約425億ウォン)。英議会管理処は当初は労働者らの聴力保護のため、修理期間中は鐘を鳴らさないと主張したが、「ドイツ空軍もできなかったことをしようとしている」と議会が強く反発すると、再検討すると発表した。第二次世界大戦当時、ナチスドイツが約200機の戦闘機で、ロンドンを無差別空襲した時も、止めず英国民を団結させたビッグベンの音。引き続き鳴らすことができるだろうか。



趙修眞 jin0619@donga.com