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劉暁波氏の死から見えた中国の人権意識

Posted July. 15, 2017 10:31,   

Updated July. 15, 2017 10:37

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中国の人権活動家で初めてノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏(62)が13日、肝臓がんで命を終えた。2009年、国家政権転覆扇動容疑で懲役11年の刑が確定し、収監された劉氏は、今年5月に末期の肝臓がんが判明し、先月末、危篤状態で病院に搬送されたが、ついに捕らわれの身のままこの世を去った。劉氏の死を機に、中国の人権弾圧を非難する声が世界で起こっている。世界中で人権闘士の悲痛な死への哀悼の声が溢れているが、いざ中国メディアは沈黙している。

中国民主化運動の大きな星だった劉暁波氏は、1989年、天安門事件を機に学者として反体制活動家に変身した。当時、米国にいたがすぐに帰国して民主化運動の先頭に立ち、2008年には共産党一党独裁の終息を求めた「08憲章」の起草者の中心となり、4回の投獄と釈放を繰り返した。また、妻の劉霞氏も、厳重な監視を受け、自宅に軟禁された。にもかかわらず、他の反体制活動家のように海外亡命の道を選ばず、苛酷な弾圧に耐えた。「独裁は怖くない。本当に怖いのは屈従、沈黙、そして独裁に対する称賛」という信念を守るためだった。2010年に獄中でノーベル平和賞受賞の知らせを受け、授賞式には「空の椅子」が置かれた。今回も当局は、妻とともに海外で治療を受けたいという劉氏の最後の望みに背を向けた。

自由と基本的人権は人類の普遍的価値だ。1948年に公表された「世界人権宣言」で、「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義及び平和の基礎」と強調した理由だ。にもかかわらず、中国は人権侵害に対する批判が出るたびに「内政干渉」で対抗する。自由と民主主義の価値を守るための劉暁波氏の闘争を称える国際社会の釈放要請にも耳を傾けなかった。

中国は劣悪な人権の現住所とともに国際社会での行動を見ても真の大国と見ることはできない。「新型大国」を自任しながらも、それに相応しい責任意識やリーダーシップを示せなかったためだ。高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対する稚拙な韓国への報復や南シナ海領有権問題での実力行使などが覇権主義の代表例だ。今や中国は、世界第2位の経済大国としての新しい地位に見合った重い責任を感じなければならない。何より人間らしい暮らしを保障することは、文明国の基本前提だ。一人の人間の尊厳を無惨にも踏みにじった野蛮な行為を改善しなければ、世界の指導国になるどころか文明国家としても資格がないという非難に直面するだろう。