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国会を訪れる文大統領、心からの謝罪で「人事の乱脈」を解かなければ

国会を訪れる文大統領、心からの謝罪で「人事の乱脈」を解かなければ

Posted June. 12, 2017 08:50,   

Updated June. 12, 2017 08:50

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、副首相兼教育部長官候補に金相坤(キム・サンゴン)元京畿道(キョンギド)教育監を、法務部・国防部・環境部・雇用労働部長官には安京煥(アン・ギョンファン)ソウル大学名誉教授、宋永武(ソン・ヨンム)元海軍参謀総長、金恩京(キム・ウンギョン)元大統領持続可能発展秘書官、趙大ヨプ(チョ・デヨプ)高麗(コリョ)大学労働大学院長をそれぞれ指名した。彼らは盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府と縁があったり、文大統領の大統領選陣営で政策開発を担当した進歩指向の人々だ。金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官候補が破格の「発掘人事」、「共に民主党」の現役議員4人が地域配分型「統合人事」だったなら、今回の人事は新政府が推進する教育、検察、国防など各分野の改革を率いる「コード人事」と評価される。

文大統領の大統領選共同選対委員長を務めた金相坤氏は、民選1・2期京畿道教育監を務め、無償給食や学生人権条例などを強行した代表的な進歩指向の人物だ。京畿道知事、国会議員の出馬も狙ったが失敗し、「共に民主党」代表に挑戦したこともある。安京煥氏も人権問題に精通した進歩指向の学者だ。比較的穏健で合理的と評価されているが、国家人権委員長に在職中だった2015年、李明博(イ・ミョンバク)政府の人権に対する考えを批判して辞任した。彼らはいずれも曹国(チョ・グク)大統領民情首席秘書官とも縁がある。曹首席秘書官は、金相坤氏が革新委員長時代に革新委員として、安京煥氏が人権委員長時代に人権委員として活動した。

宋永武(ソン・ヨンム)氏は文大統領の大統領選陣営の国防安保特別委員長として活躍した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で合同参謀戦略企画本部長を務め、国防改革と戦時作戦統制権返還にも関与した。特に、海軍参謀総長出身で陸軍中心の現国防体制を改革する適任者として早くから名前が挙がっていた。金恩京氏は、盧武鉉政府で大統領持続可能発展秘書官を務めた市民運動家出身で、趙大ヨプ氏は文大統領のシンクタンク「政策空間国民成長」副所長を務め、民主労組に近い代表的な親労働界の人物だ。

このように11日に発表された長官候補たちは、新政権の改革政策を主導的に立案したり文大統領の政治カラーに一致する人々だ。各省庁長官が大統領と国政哲学を共有するのは当然だ。しかし「積弊清算による再造山下(国家を立て直す)」を主唱した文大統領の改革基調に彼らが先頭に立って社会葛藤を誘発する可能性もなくはないということを留意しなければならない。文大統領は11日、次官級人事5人も指名し、長官・次官の70%ほどの人選を終えた。まだ6つの長官ポストが残っている。残る人事だけは文大統領が公約した「大統合内閣」に忠実な人物を起用することを期待する。