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21日の検察に出頭する朴槿恵氏、国ための振る舞いを望む

21日の検察に出頭する朴槿恵氏、国ための振る舞いを望む

Posted March. 16, 2017 08:22,   

Updated March. 16, 2017 08:23

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朴槿恵(パク・クンへ)前大統領が21日、検察に出頭する。検察は15日、朴氏に21日にソウル中央地検に出頭して事情聴取を受けるよう通告した。朴氏の弁護団は、「検察が要求した日時に出頭し、誠実に事情聴取を受ける」と明らかにした。特別検察官チームの捜査結果、収賄など13の容疑の共謀者になっている朴氏は、参考人でもなく被疑者の身分で事情聴取を受けなければならない。全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領に続き、憲政史上4人目の検察の事情聴取を受けることになる大統領経験者を目にする国民の思いは複雑だ。

今からでも朴氏が検察の事情聴取に応じるのは幸いだ。今回の事情聴取は、昨年10月に崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入が明らかになって以来、朴氏に対する初の対面聴取だ。朴氏はこれまで言葉では「真相究明に協力する」と明らかにしたが、検察と特検の事情聴取に応じなかった。憲法裁判所の再三の出席要請にも従わなかった。憲法裁に送った最終意見書を通じて、「私益のために、あるいは特定個人の利益追求を手助けするために、一度たりとも大統領の権限を乱用したり行使したりした事実はない」と潔白だけを繰り返し主張した。憲法裁が重大な弾劾理由の一つとして、「憲法守護の意志がない」という点を挙げたのもこのためだ。朴氏は検察で潔白だけ主張するのではなく、自分にかけられた疑惑の事実関係の捜査に協力することで国民的疑惑を解くよう努めなければならない。

朴氏は21日、検察のフォトラインに立つものと見られる。国民は再び朴氏がどのような言葉で国民に理解と謝罪を請うのか注目するだろう。大統領府を去った日、朴氏は弾劾承服の意思はじめ率直な心境を聞こうとした国民の期待を裏切った。三成洞(サムソンドン)の自宅に到着して、閔庚旭(ミン・ギョンウク)前大統領府報道官を通じて「時間がかかるだろうが真実は必ず明らかになると信じている」と事実上、不服のメッセージを出した。仮にも大統領を務めた人間が代理人を使って無念であることを吐露し、自分より国民が受けた傷は推し量ることができないとする狭量を見せたのだ。謝罪の思いで沈黙を守った方がましだった。

憲法裁の大統領罷免決定により、今や残された課題は真相究明と国民統合だ。この4年間、大韓民国を統治した最高指導者が一日で被疑者に転落したのを目の当たりにした国民も戸惑っている。検察のフォトラインに立つ日は、前職指導者としての品格と自尊心を国民に示す最後の機会かも知れない。自分のための弁解ではなく何が真に国のためなのか、国民統合の道なのか、大統領経験者らしい振る舞いを期待する。