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化学戦殺傷兵器を暗殺に使った北朝鮮の国家テロ

化学戦殺傷兵器を暗殺に使った北朝鮮の国家テロ

Posted February. 25, 2017 10:08,   

Updated February. 25, 2017 10:11

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金正男(キム・ジョンナム)氏の死因究明の決定的な証拠(スモーキング・ガン)があらわれた。マレーシア当局は、金正男氏の体内からVXと呼ばれる神経剤が検出されたと明らかにした。VXは化学戦に使われ、国連が大量破壊兵器に分類し、国際社会が生産中止に合意した物質だ。サリンガスより100倍以上毒性が強く、現存の毒ガスの中でも最も毒性が強い。マレーシア警察は、殺害現場である空港と病院に痕跡がある可能性もあるとし、原子力庁に除去を要請した。

北朝鮮政権は、血縁殺害に国際社会が禁止した化学物質まで使ったことが明らかになり、テロ国家という烙印が押されることになった。金正男氏の死亡について「共和国公民のショック死」、「韓国が脚本を書いた陰謀策動」というあきれた攻勢も通用しなくなった。ややもすると永久に未解決になるところだった今回の事件に決定的な証拠が出て、外交官まで組織的に介入したことが明らかになった以上、今回の暗殺がテロ組織ではなく政権が直接介入して他国で起こした国家テロということが明白になった。

尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は24日、「マレーシアが公式に暗殺の背後に北朝鮮がいると発表すれば、マレーシア主権を侵害したことになる」と指摘した。他国の領土をテロ目的で使用できないということは、国際法的に確立された事案だ。1983年、アウン・サン爆破テロの時、ビルマ(現ミャンマー)政府は北朝鮮の国家承認を取り消した。マレーシアも国交断絶など超強硬措置を取る可能性がある。米議会のテロ支援国再指定も時間の問題だ。

トランプ米大統領も23日、韓半島情勢を「非常に危険な状況」と規定し、金正恩委員長に対して「非常に憤っている。(会う可能性も)もう遅い」とし、就任後最も強力な言葉で批判した。中国に対しても、「非常に簡単に北朝鮮の核問題を解決できる」とし、役割を果たすよう注文することも忘れなかった。にもかかわらず北朝鮮は中国まで非難し、右往左往している。実質的な防壁である中国が石炭の輸入を中止したことに対して、「定見なく米国に振り回されている」と攻撃した。北核議題を最優先の解決課題に置いているトランプ政権の北朝鮮制裁に向けた実際の行動が予想よりはやく現実のものとなる可能性が高そうだ。孤立無援に突き進む北朝鮮が再び何をしでかすか分からない。