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外交部の「潘基文歓迎行事」は不適切だが、野党の業績過小評価は拙劣だ

外交部の「潘基文歓迎行事」は不適切だが、野党の業績過小評価は拙劣だ

Posted January. 10, 2017 08:19,   

Updated January. 10, 2017 08:21

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野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表は9日、最高委員会議で、12日に帰国する潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長に対する外交部の帰国歓迎行事の計画に対して「法的根拠のない前官礼遇行事を行うことは、潘氏を浮上させる朴槿恵(パク・クンへ)政府の狙いに相違ない」と批判した。これに先立ち5日、外交部は「潘氏の帰国直後、三部要人、すなわち大統領権限代行、国会議長、大法院長の面談斡旋など(前職)国連事務総長としての公式日程を支援する予定」と明らかにした。

国際慣例上、国連事務総長は大統領と首相の間の儀典を受けるため、前職としても適切に礼遇する必要がある。潘氏が一般人に退任するなら、三部要人との会談はもとより大層な歓迎式も開くことはできる。しかし、潘氏は大統領選出馬が確実視される政治家だ。常識レベルの礼遇も不要な誤解を招く恐れがある。潘氏は帰国後、空港鉄道と地下鉄に乗って帰宅し、市民と触れ合う計画だという。潘氏が先に政府礼遇を拒否して大統領候補たちと同じ待遇を受けると宣言するのも良い方法だ。

 

共に民主党が歓迎行事の批判を越え、潘氏を一方的に過小評価することも拙劣だ。同党の奇東旻(キ・ドンミン)報道担当は8日、「潘氏は難民問題、シリアなどの紛争仲裁、伝染病の撲滅、北朝鮮核問題など主要懸案に対する解決策づくりに失敗した」とし、「無駄な夢を見ず『歴代最悪の事務総長』、『国連の透明人間』、『無力な観測者、どこにもいない人』といった外信の評価についてまず説明しなければならない」と非難した。

しかし、潘氏の出馬を支援して当選させ、国連に送った政権がまさに同党の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が大統領秘書室長を務めた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権だ。潘氏が国連事務総長に在任した10年間は評価することも批判することもあるだろう。同党の大統領選候補のライバルになり得るというだけで、一貫して軽視するのは、自分の顔につばを吐くというだけでなく、国民の自負心を傷つけるということを知らなければならない。