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[社説]非朴系は広野に出て新保守政党を立党せよ

[社説]非朴系は広野に出て新保守政党を立党せよ

Posted December. 14, 2016 08:42,   

Updated December. 14, 2016 09:04

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与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)前代表が13日、記者団に対して、「この国の経済と安保危機を心配する多くの国民が信じて頼れる新たな保守政党の誕生が切実な時だ」とし、「セヌリ党を離党して新党を作る必要があると考え、深刻に悩んでいる」と明らかにした。金氏は親朴系(朴槿恵大統領系)を「にせ保守」と言い放ち、「新保守と中道が手を握って国家再建に乗り出さなければならない」と力説した。

非朴系(非主流派)リーダー格の金氏の新党創党構想に多くの非朴が同意したわけではない。さらなる非朴リーダー、劉承ミン(ユ・スンミン)議員は、「私は党内で改革に向けて最後まで闘う。離党は常に最後のカードと考えるので、今は離党の考えはない」と断言した。しかし、セヌリ党は、辞任した鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表の後任を決める16日の院内代表選に続き、19~20日には非常対策委員長の選出など政治日程を控えている。親朴が多数を占めるセヌリ党の党内選で非朴が勝利する可能性はほとんどない。非朴は、親朴が多数のセヌリ党で「党内選に失敗して離党する」と言われないためにも決断を躊躇してはならない。

金氏が表現した通り、親朴は朴大統領の「政治的奴隷」だった。まさにこの奴隷根性が招いた親朴覇権主義が4・13総選挙を惨敗に導いた。「朴大統領に対する一切の健全な批判も裏切りというレッテルを貼ってダブー視する奴隷根性が、結果的に朴大統領も殺しセヌリ党も殺した」という金氏の主張は説得力がある。「死に体セヌリ党」の看板では、たとえ非朴が党を掌握したとしても、来年の大統領選に希望はない。

非朴は身を投じて朴大統領と親朴の前近代的な専横を阻止できず、今回の弾劾政局でも弱腰の非朴を変えたのはろうそくデモの民意だった。離党を躊躇するのも、出て行けば凍え死なないか心配する「セレブ本能」のためだ。非朴が保守政治を壊した責任を負うには、「広野で風餐露宿(風にさらされて食事をし、露に濡れて野宿すること)する覚悟」をしなければならない。非朴が新しい交渉団体を構成して、南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道(キョンギド)知事や李在五(イ・ジェオ)前議員など離党派と合流して新しい保守政党をつくる動きを見せるなら、親朴内の弾劾賛成派まで吸収することができる。結局残った守旧保守の親朴党は枯死するほかない構造だ。

憲法裁判所がいかなる決定を下そうとも来年5~6月頃の早期大統領選は避けられないと見える。早期大統領選に保守有権者の思いを受け止める政党がなければならないが、その党がセヌリ党になるのは道理ではない。新しい保守政党は自由民主主義と市場経済を重視するものの、「温かい共同体」を指向し、国家安保を最優先の価値に置いて韓米同盟を強固にし、何より朴槿恵政府が壊した法治と責任政治の修復を旗印に掲げなければならない。このような新しい保守政党の誕生の呼び水になることを非朴がためらうなら、歴史に罪を犯すことになる。



박제균논설위원 パク・ジェギュン論説委員 phark@donga.com