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260日ぶりの米朝会談、非核化の約束のない「核凍結ショー」で終わってはならない

260日ぶりの米朝会談、非核化の約束のない「核凍結ショー」で終わってはならない

Posted February. 27, 2019 07:49,   

Updated February. 27, 2019 07:49

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トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が27日の夕食会を皮切りに、2日間のハノイ首脳会談の日程に入る。昨年6月12日のシンガポール会談後8ヵ月半ぶりの再会だ。金正恩氏は4日間、66時間の列車旅の末、26日午前にベトナムのドンダン駅に到着し

乗用車に乗り換えてハノイに移動した。トランプ氏は夜遅く専用機で到着した。

6日間続いた米朝間の実務協議のムードから、双方はひとまず非核化プロセスの開始点である初期の措置については概ね合意したようだ。寧辺(ヨンビョン)核施設の封印・廃棄、連絡事務所の開設、韓国戦争終戦宣言など相応の措置をする一種の「スモール・ディール」に到達したわけだ。しかし、北朝鮮の核施設はもとより核燃料・核兵器まで完全に除去する「ビッグ・ディール」に合意するかは依然として未知数だという。結局、両首脳間の談判にかけられる可能性が高い。

ハノイ談判が成功するかどうかは、何より合意文がどれだけ具体的で明確に履行措置を規定するかにかかっている。昨年のシンガポール共同声明は両首脳の初めての会談だったことを考慮しても、曖昧で原則的な合意がすべてだった。合意文に明示された「韓半島の完全な非核化」対しても、米朝は8ヵ月以上、これが何を意味するのかそれぞれ異なる話をしている。米国はこれを「北朝鮮の核施設と核燃料、核弾頭、ミサイルまで完全に廃棄すること」と言うが、北朝鮮は「核兵器も核脅威もない韓半島」を掲げ、米国の韓半島の「核の傘」の棄まで狙っているという。

両首脳はこのような曖昧性から取り払わなければならない。双方が目指す目標地点が違うのに適当な文案を整えることでやり過ごせば、すべてのことが無駄だったと判明するのは時間の問題だ。さらに、目前の顕著な成果に汲々とし、追加の核開発の中止だけを意味する部分的非核化の約束に制裁緩和のように一度崩れれば戻すことができない大きな補償措置を含めるなら、後悔するだろう。合意は、北朝鮮の非核化の程度に合わせた可逆的、等価的な相応の措置でなければならない。

シンガポールに続くハノイ米朝首脳会談がなされた基本前提は、金正恩氏の完全な非核化の約束だ。トランプ氏は今回、金正恩氏の意思を再度明確に確認し、合意文にくぎを刺ささなければならない。そのような明瞭性なくいくら会談の成功を叫んでも、単なる、「イベント・ショー」という批判は避けられない。両首脳がいくら良い関係だとしても、「信頼しつつ検証せよ」言った。友とするものの問い詰めなければならない。交際は一度で十分だ。