Go to contents

文大統領と企業家の懇談会、公務員が動いてこそ上辺だけの言葉を越えられる

文大統領と企業家の懇談会、公務員が動いてこそ上辺だけの言葉を越えられる

Posted January. 16, 2019 09:04,   

Updated January. 16, 2019 09:04

한국어

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨日、三星(サムスン)電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代(ヒョンデ)自動車首席副会長など、大企業の代表と中堅企業の代表、全国商工会議所の会長など130人余りの企業家に会った。文大統領が大企業の代表たちに会ったのは、2017年7月、大統領府でのビールミーティング後1年半ぶりのことだ。今月7日、中小・ベンチャー企業の代表らとの懇談会に続き、経済再生に力を入れるという意志を示したのだ。

文大統領は、大企業の雇用創出と未来成長エンジンを作るための技術革新を要請しながら、政府も今年20兆ウォン以上の研究開発予算と規制革新を通じて積極的に支援すると語った。「企業が成長する国、一緒に豊かに暮らす大韓民国」をテーマに行った昨日の懇談会は、事前脚本なしに自由討論の方式で行われたが、130人余りが2時間で実質的で虚心坦懐な話を口にするのは容易ではなかっただろう。大統領が経済に関心を持って、企業家に会って励ますという意味のほうがより大きい。残りは洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官をはじめとする長官たち役目だ。

1年半前も、文大統領は企業家らに会ってビールミーティングを行いながら、さまざまな意見を聴取したが、その結果は果たして何だろうか。企業家らは、時代に合わない制度革新、現場に不足している専門人材の養成など、多くの提言をしたが、今、具体的に進められているという声は聞こえない。むしろ環境は整えずに、実務者たちが企業に電話して「先日会長が大統領の前で約束した投資と人材採用はいつするのか?」と苦しめるという声ばかり聞こえる。

企業家たちは、「大統領がいくら革新成長を叫んでも、肝心の現場では政府の政策目標に共感していない」と話す。与党の強硬派をはじめ、国会が改革法案の可決を食い止め、公務ら員は法改正なしでもできる制度改善すらせず、ぐずぐずしているから経済が良くなるはずがない。これじゃ大統領が企業家らに何百回会っても、互いに「企業を応援します」「一生懸命投資します」というむなしい言葉だけのやりとりで終わるだけだ。

今年の経済状況は、大統領と企業家らが会って、上辺だけの言葉を交わすほど簡単ではない。14日発表された経済協力開発機構(OECD)の景気先行指数で、韓国は20カ月連続下り坂で、1997年の通貨危機時と相違なかった。大統領と企業家らの対話が生産的な結果につながるためには、話題だけを投げるのではなく、革新成長のための具体的なアクションプランを出さなければならない。長官らは、このアクションプランで現場の公務員らが自主的に企業向けサービスに乗り出せるように、リーダーシップを発揮しなければならない。政府は規制改革と革新成長の進行過程を頻繁にチェックし、大統領と国民に報告しなければならならない。