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済州緑地国際病院の許可、医療観光産業の呼び水になることを期待する

済州緑地国際病院の許可、医療観光産業の呼び水になることを期待する

Posted December. 05, 2018 08:15,   

Updated December. 05, 2018 08:15

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済州(チェジュ)特別自治道の元喜龍(ウォン・ヒリョン)知事は、韓国国内初の投資開放型病院である緑地(ノクジ)国際病院の開設許可を、今日出す方針だという。これまで何回も混乱があったが、幸いな結論である。緑地病院は、47ベッド規模の医療設備はもとより、医師や看護師など約130人の運営人材まで採用しており、正式許可が降り次第、すぐに病院の営業が可能である。

営利病院とも呼ばれる投資開放型病院は、2002年に金大中(キム・デジュン)政府が北東アジアの医療ハブを目指して始まった。以後、2015年に保健福祉部が中国系資本である綠地グループの投資事業を正式承認した。しかし、一部の市民団体と住民の反対で開設許可が6回も延期された末、今年10月に熟議型公論調査委員会が不許可の意見を勧告している。

元知事は、今回の開設許可の背景として、「公論調査委員会の勧告を最大限尊重しなければならないが、行政と対外信頼性、良い雇用創出など、地域経済の回復を考慮した」と説明した。政府が投資承認と事業計画を手がけ、投資家がこれを信じて施設の人材をすべて補充したのに、地方自治団体が病院のオープンを許可しなければ、これよりひどい国際信頼度の失墜はない。緑地病院が開院不可と最終決定が下されるなら、約1000億ウォン台の国際訴訟が起こるに決まっており、約束を違反した韓国政府や済州島は、これを賠償しなければならない現実的問題も考慮されただろう。

韓国の医療観光産業は、半導体、自動車に劣らぬほど優れた国際競争力を備えた未来産業分野だ。今回許可が下りた緑地病院だけでも、今後1万人の外国人患者を誘致して1700人の良質の雇用を創出すると試算される。昨年、中国、東南アジア、中東などの海外から韓国を訪れた医療観光客は32万1000人である。2016年の36万4000人より減ったが、韓中関係が好転して投資開放型病院が活性化すれば、急速に増える可能性が高い。特に治療、療養、休養、観光を一カ所ですべて行うことができる済州は、最適地の一つに数えられる。

いわゆる営利病院ができれば、収益率を追う投資家のために国内患者に対する医療費が上がるという一部の懸念があるのは事実だ。済州国際緑地病院が、このような懸念を払拭させながら、韓国医療観光産業の発展の可能性を確認させてくれる最初の事例になることを期待する。