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韓国の人権決議参加に「裏切り行為」と非難する北朝鮮の妄動

韓国の人権決議参加に「裏切り行為」と非難する北朝鮮の妄動

Posted November. 27, 2018 08:23,   

Updated November. 27, 2018 08:23

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北朝鮮の労働新聞が26日、「人権虚言に照らした米国の醜悪な本音を解剖する」という論評で、「米国が騒ぐ『北朝鮮人権問題』とは、制裁・圧力策動を合理化し、朝米交渉でわが国の譲歩を引き出し、体制転覆のたくらみを実現しようとすることにある」と非難した。対南ラジオ放送「統一のメアリ(こだま)」は25日、韓国の国連北朝鮮人権決議案の参加に対して「私たちの寛大な心と誠意に対する明白な裏切り行為であり、南北関係の改善に逆行する妄動」と主張した。

北朝鮮の人権逆攻勢は、国連の第3委員会で採択された北朝鮮人権決議案の国連総会本会議の通過を控えて出た反発だが、米朝交渉を控えて人権問題をテーブルに上げるなという米国への圧力メッセージでもある。労働新聞が、「米国は核問題が解決しても人権問題を持ち出して新たな条件を付けるだろう」と警戒感を示したのも、のような思惑をうかがわせる。さらに北朝鮮は決議案共同提案国に参加した韓国まで非難した。

実際、南北、米朝対話が始まってから、韓米両国は政府次元の北朝鮮人権問題の対応を自制してきた。特に韓国政府は、北朝鮮人権に対する言及を極度に控えたため、内外から「対北交渉にだけ汲々とし、北朝鮮の人権惨状を冷遇している」という非難まで受けている。対話局面ではできるだけ北朝鮮を刺激しないためだが、このような消極的な態度がかえって北朝鮮の開き直りの逆非難攻勢を生んだのでないか。

国連の北朝鮮人権決議案は、北朝鮮の組織的かつ広範囲で重大な人権侵害を糾弾し、最高責任者に対する制裁を勧告している。このような決議は2005年以降毎年採択されているが、北朝鮮は改善の意思を少しも見せず、むしろ逆攻勢をかけている。韓国も言うべきことは言わなければならない。