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韓国系2人が下院当選、米主流社会で影響力を高めるきっかけに

韓国系2人が下院当選、米主流社会で影響力を高めるきっかけに

Posted November. 09, 2018 07:37,   

Updated November. 09, 2018 07:37

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米中間選挙で2人の韓国系候補が連邦下院に入城する。カリフォルニア州39区に出馬した共和党のヤング・キム氏(56)は最終集計で51.3%を獲得し、民主党のル・シスネロス氏を退けた。ニュージャージー州3区に出馬した民主党のアンディ・キム氏(35)は99%の開票で現役のトム・マッカーサー氏に約2600票リードした時点で、自身のフェイスブックなどを通じて勝利を宣言した。両氏の当選が確定すれば、1998年のキム・チャンジュン元議員(共和党)が当選3回を最後に引退して以来20年ぶりの韓国系議員の誕生であり、移民史上初の2人の当選という点で快挙だ。

移民1.5世のヤング・キム氏は21年間エド・ロイス米下院外交委員長の補佐官を務め、彼の引退を機に選挙区を受け継いだ。仁川(インチョン)で生まれ、小学校を卒業後13歳の時に米国に渡った。ヤング・キム氏は、「韓国人女性初の連邦下院議員」の記録と共に、少数人種、女性、移民という三重の障害を乗り越えた貴重な成果を上げた。下院進出が有力視されるアンディ・キム氏も、孤児出身だが米移住後に遺伝工学博士になった父親と看護師の母親の間に生まれた移民2世で、オバマ政権で国家安全保障会議(NSC)の中東担当補佐官などを務めた。

米社会には約200万人の韓国系がいるが、政界への進出は少ない。20年間、上下院当選者を輩出できず、主流社会に政治的影響力を発揮できなかった。政策決定の過程からも疎外されるほかなかった。当選確定を目前にした両氏は、個人的成就を越え韓国系社会の発展を象徴する存在だ。

韓国系米国人が米政界で声を出すことは、韓国と米国の架け橋になるという点で意味深い。ヤング・キム氏とアンディ・キム氏は北朝鮮人権問題や韓米関係などにも関心を表明したことがある。今回の選挙の善戦を機に、米主流社会で韓国系米国人の政治的声と影響力が高まることを期待する。