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政府・与野党協議会の初会議、政治協力は経済再生から

政府・与野党協議会の初会議、政治協力は経済再生から

Posted November. 06, 2018 07:23,   

Updated November. 06, 2018 07:23

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昨日文在寅(ムン・ジェイン)大統領と与野党5党の院内代表が出席した政府与野党の常設協議体の初会議が大統領府で開かれた。同日与野党は、「採用公正の実現と労使共生を通じた経済活性化に超党的に協力する」など全12項目に合意した。同日の会議は、大統領府と与野党が「生産的な政治協力と円滑なコミュニケーション」のために、四半期に一度の割合で会議を開催するものの、大統領の施政演説後の11月に初会議を開くことに合意したことを受けたものだ。

文大統領は冒頭発言で、「韓国政治で最も不足しているものは政治協力だという言葉をよく耳にする」とし、「政治懸案と立法課題を解決していく実践的な政治協力の枠組みとして働かなければならない」と述べて、公式に発足した政府与野党協議体への期待を示した。一方、野党自由韓国党の金聖泰(キム・ソンテ)院内代表は、「協議体が本格稼動しただけに、野党と国会をパッシングせず、政権が一方通行する国政運営はやめてほしい」と促した。

与野党が合意した内容は、原則的な内容であり、具体化する過程で与野党が衝突する余地もある。ただちに弾力労働制の拡大適用と迅速な規制改革の推進については、野党正義党の反対意見を合意文に明示しなければならなかった。文大統領は同日、野党院内代表たちの発言に耳を傾け、細かくメモをし、野党の院内代表たちも虚心坦懐に発言するなど、3時間ほど行われた会議の雰囲気は良かったという。しかし、合意した事項を実践することが問題だ。

文大統領は1日、国会施政演説で所得主導の成長政策を固守するという意志を表明した。一昨日張夏成(チャン・ハソン)大統領府政策室長も、「過去に戻ることはできない」とし、「来年は実質的な成果を国民が体感できるだろう」と主張した。様々な経済指標に「赤信号」が灯っている中、大統領から政策基調を変えることはできないという硬直した姿勢から抜け出し、野党の声に耳を傾けながら疎通し、妥協する姿勢を示さなければならない。

合意事項を実践に移さなければならない与野党は、問題を解決する能力を示すべき時期に来ている。政府与野党協議体の発足を機に、開かれた心で交渉する姿勢から示す必要がある。政治で完勝すると意気込むことは愚かなことだ。野党も協力することには協力する姿勢を見せてこそ、与党の譲歩を要求することができる。想像を絶する経済危機を意味する「パーフェクトストーム」が押し寄せると言われている。与野党は実質的な政治協力で経済回復に力添えする必要がある。