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「最近核能力を増強」と報じられた北朝鮮、圧力の隊列を点検するべきタイミングだ

「最近核能力を増強」と報じられた北朝鮮、圧力の隊列を点検するべきタイミングだ

Posted July. 02, 2018 08:36,   

Updated July. 02, 2018 08:36

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北朝鮮が非核化の約束に反して最近、核能力をむしろ増強させており、核兵器と核施設を隠そうとする意図があるという観測が流れている。米NBC放送は、米政権の官僚5人の話を引用して、北朝鮮がこの数ヵ月間、いくつかの秘密の場所で高濃縮ウランの生産量を増やしたと伝えた。米国防情報局(DIA)は、「北朝鮮が完全な非核化に乗り出す代わりに、核弾頭や関連装備・施設の隠蔽をしている」という要旨の報告書を最近作成したと、米紙ワシントンポストなどが報じた。

北朝鮮が「完全な非核化」を約束してもいくらでも核兵器と核物質を隠すことができ、究極的には「暗黙の核保有国」に残ろうとするという観測は、非核化議論の初期から提起されてきた。そのような可能性のため、完全かつ透明で常時的な査察システムが稼動するまでは、対北制裁が少しも乱れてはならないと専門家たちは忠告した。

しかし、シンガポール米朝首脳会談から3週間が経過する間、対北制裁が緩む兆しがあちこちにあらわれている。中国とロシアは最近、制裁緩和の必要性を盛り込んだ国連安保理声明を推進し、米国の反対で失敗に終わった。日本のメディアは、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が先月19日、訪中の際、習近平主席に「制裁早期解除」を要請し、その影響で中国が制裁緩和国連声明を推進したようだと報じた。

北朝鮮に対する圧力政策の柔軟な運用は、非核化の戦略上、必要な部分もある。しかし、韓米合同軍事演習の中止に続き、国防部が非武装地帯付近の捜索大隊など軍部隊の施設新築工事の日程を延期したのは性急だ。段階的な軍縮の実現という「板門店(パンムンジョム)宣言」の合意を念頭に置いた決定のようだが、信頼構築の核心であり出発点である非核化はまだ一歩も進んでいない。

 

韓米両国や中国など国際社会は、対北圧力の緩和は非核化の進展と歩調をそろえなければならない。この原則を再確認し、北朝鮮の非核化の真正性と実践の程度を冷静に観察しなければならない。ポンペオ米国務長官の6日の平壌(ピョンヤン)訪問は、真正性を見極める重要な尺度になるだろう。米朝首脳会談で早期の後続交渉を約束しながら3週間も時間を引っ張ってきた北朝鮮が、今回も非核化の行程表や詳細、検証計画に同意しないまま米兵遺骨の引き渡しなどイベントにだけ誠意を見せるなら、正恩氏の非核化の意思は疑い受けるほかない。