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ICBMを廃棄して非核化の宣言だけで終わらせる米朝会談になってはならない

ICBMを廃棄して非核化の宣言だけで終わらせる米朝会談になってはならない

Posted June. 08, 2018 08:48,   

Updated June. 08, 2018 08:48

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北朝鮮が先月中旬、弾道ミサイル実験発射用施設一の部を破壊したことが確認された。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が衛星写真を分析した結果、平安北道亀城市(ピョンアンプクト・クソンシ)北側のイハリにあるミサイル実験場内のミサイル固定装置が消えたという。先月24日の豊渓里(プンゲリ)核実験場閉鎖とともに北朝鮮が追加の核・ミサイル実験はしないというメッセージを送ったのだ。

これは肯定的な小さな進展だが、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)という非核化の本質とは事実上、無関係だ。しかし、最近の米ホワイトハウスの動きは、4日後に迫ったシンガポール米朝首脳会談ではCVIDに対する合意ではなく宣伝的意味の非核化に終わり、追加で米朝会談を数回さらに開催する可能性を示唆している。コーンウェイ大統領顧問は6日、記者団に、「トランプ大統領は一度以上の出会い、一度以上の対話があり得ることを明確にしてきた」と強調した。米の一部のメディアは、すでに第2回米朝首脳会談の場所を推測して報じている。

最も憂慮されるシナリオは、トランプ氏が具体的な非核化方案の合意は追加会談の課題に回し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄、東倉里(トンチャンリ)ミサイル発射場の閉鎖といった具体的で確実な成果を出すことで満足する状況だ。トランプ氏としては、米本土に到達する核ミサイルの脅威を除去したという事実だけでも国内政治的に大きな業績として誇示できると考えるだろう。非核化宣言も2005年の9・19合意より少しでも進展した水準になるなら、歴代どの大統領もやり遂げることができなかった業績として飾ろうとするだろう。

しかし、非核化宣言だけで追加交渉に入れば途中で変転して結局原点に戻るということを、1994年の米朝枠組み条約、2005年の9・19合意の痛恨の失敗の経験が警告している。その過程で構築してきた国際制裁も崩れる恐れがある。

むろんCVIDは一度の会談で成就できるものではない。トランプ氏が一括妥結を叫んだのは、北朝鮮核問題に対する理解不足のためだろう。コーンウェイ大統領顧問が「大統領が最近、体系的で強力なブリーフィングを受けている」と伝えたように、トランプ氏は学習を経て期待水準を調整しているようだ。

シンガポール会談は長い非核化の旅程の開始だ。速度と戦略を修正することも避けられない。しかし、その出発は完全な非核化に対する明確な合意に基づかなければならない。米朝会談の目的はICBMの凍結でも「平和イベント」でもなく、CVIDということをトランプ氏は忘れてはならない。