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韓米首脳会談、完璧な「チームプレー」で米朝会談成功のドアを開けなければ

韓米首脳会談、完璧な「チームプレー」で米朝会談成功のドアを開けなければ

Posted May. 07, 2018 08:12,   

Updated May. 07, 2018 08:12

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韓米首脳が22日、ホワイトハウスで首脳会談を行う。文在寅(ムン・ジェイン)大統領就任後、4回目の会談だが、その意味は異なる。米朝首脳会談を控えて開かれる最後の「作戦タイム」である今回の会談は、文大統領がトランプ米大統領に先月27日の南北首脳会談で聞いた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の考えを伝え、非核化プランの最後のレビューをする席だ。

金正恩氏の「新年の辞」後、電撃的に進んできた北朝鮮非核化プロジェクトは、クライマックスとなる米朝会談を控え、外見上順調に進んできた。会談日と場所についてトランプ氏は4日、日時と場所について「まもなく発表する予定」と明らかにした。しかし、米朝会談が少し遅れそうなのは事実だ。トランプ氏は先月30日、会談の時期と関連して「3、4週間後」と発言した。すぐにでも実現しそうだった拘束米国人の釈放もまだ知らせがない。たとえ北朝鮮が非核化および「強化された査察」の受け入れ意思を明らかにしたとしても、非公式実務接触で少なからぬ意見の相違があったことを示唆する。特に「非核化タイムテーブル」をめぐって米朝間の立場の違いがきっ抗したという。2020年末までに非核化を完了するよう求める米国の要求に北朝鮮は段階的な非核化を主張しているという。

米朝会談の時期より重要なことは、談判が失敗する危険性を最小化するための地ならし作業が完全になされなければならないということだ。実務交渉で共同声明の文面まで準備し、首脳たちが最終仕上げをする一般的な会談と違って、個性の強い2人の当日の言動が成否に影響を及ぼしかねない。それだけ「現場突発リスク」が大きい。化学兵器、人権問題などの様々な問題で石につまづく危険もなくはない。

韓米首脳は、米朝会談を控えて在韓米軍問題がこれ以上起こらないようにすることも必要だ。トランプ氏は平和体制が構築された後、在韓米軍の地位や規模などを念頭に置いて在韓米軍縮小問題を言及したとみえるが、米朝会談を控えており、平和体制の定着はまだはるかに遠い状態である今、在韓米軍問題が出ることは不適切だ。交渉力を落とし、同盟に亀裂をもたらす恐れがある。

韓米は非核化タッグマッチに出た一つのチームだ。小さな息づかいまで共有するほど、忠実な協力で万全を期さなければならない。米朝会談が大妥協の場になるには、静かながらも綿密に助言と仲裁をする韓国の役割が重要だ。22日の韓米会談は時間と主題に制限なく虚心坦壊に熟考する会談にならなければならない。