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中国、北朝鮮の非核化に集中してこそ韓半島平和交渉に出席する資格が得られる

中国、北朝鮮の非核化に集中してこそ韓半島平和交渉に出席する資格が得られる

Posted May. 04, 2018 09:13,   

Updated May. 04, 2018 09:13

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中国の王毅外相が外交首長としては11年ぶりに北朝鮮を訪問している。これを機に中国は、韓半島問題の議論に積極的に参加することを強調している。中国外交部は、「韓半島平和体制の構築に向けた応分の役割を引き続き行う」と明らかにした。こうした中、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4・27南北首脳会談後、周辺国の首脳たちと電話会談を行って結果を共有したが、中国の習近平主席との電話会談は先延ばしになっている。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の3月末の訪中後、中朝関係は急速に修復されるムードだが、依然として両国間には微妙な気流が流れている。国営メディアは、「中国は韓半島の隣の大きな山」とし、「中国の参加がなければ、韓半島の非核化と永久的な平和達成の一括合意は考えられない」と主張した。韓半島議論から排除される「中国素通り(チャイナ・パッシング)」を懸念し、積極的な役割を強調することから、密かな不満と共に焦燥感もうかがえる。

このような中国の気流は、何より南北が首脳会談で「韓国戦争終戦宣言および休戦協定の平和協定への転換に向けた南北米3者または南北米中4者会談の開催推進」合意によるとみえる。今回の板門店(パンムンジョム)宣言は、2007年の10・4首脳宣言の「3者または4者首脳間終戦宣言推進」合意から一歩進んで参加国を明示することで韓国の参加は明らかになったが、中国が排除される可能性が浮上したためだ。韓国戦争参戦国であり休戦協定署名国の中国としては不快感を覚えるだろう。

実のところ参加国家を明確にせず「3者または4者」にこだわるのは北朝鮮だ。北朝鮮はこれまで中国と韓国を排除して米朝間の平和協定締結を主張してきた。しかし、平和体制議論に向けた政治的宣言として韓国が参加する終戦宣言に同意したが、依然として中国の参加を疑問符に残している。このような北朝鮮の戦術に中国は振り回される格好だ。中国は北朝鮮の「完全な非核化」に集中するよりも、平和体制の参加にこだわるようだ。さらに対北制裁の裏口を開けることで北朝鮮を懐柔しようとする思惑もうかがえる。

中国の参加は、平和協定の締結を一層難しくする要因になり得る。特に中国は在韓米軍撤収をはじめとする韓米同盟の弛緩を狙う可能性も高い。しかし、中国はどのような形式であれ平和体制の構築に参加するほかない。中国の協力なく韓半島平和を確かなものにすることができないためだ。ただ、中国は、北朝鮮に非核化を迫るよりも北朝鮮の崩壊を心配する過去のダブルスタンダードの態度を振り返る必要がある。今や中国は、北朝鮮の完全な非核化に集中しなければならない。そうしてこそ「3者または4者」ではなく4者会談に堂々と参加できるだろう。