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こんな国会議員がなぜ300人も要るのか

こんな国会議員がなぜ300人も要るのか

Posted April. 06, 2018 09:13,   

Updated April. 06, 2018 09:45

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4月、臨時国会が一ヶ月間の日程で2日始まったが、開店休業の状態が続いており、「迷惑国会に最低時給の適用ももったいない」などの批判の声が高まっている。与野党は、様々な民生法案はもとより、憲法改正案、補正予算案、国民投票法などの緊急案件を処理しなければならないという理由で臨時国会を開いたが、今まで議事日程すら合意できないまま、睨めっこばかりを続けている。

与野党の4つの交渉団体の院内代表は昨日までの5日間、改憲論議のための公式・非公式接触を続けたが、何の接点を見つけられなかった。交渉に初めて参加した魯會燦(ノ・フェチャン)「平和と正義の議員の会」院内代表が、「お互いに立場が分かれていて、南北対話よりも難しい平行線を辿っている」と語ったほどだ。民生と直結している最低賃金算入範囲の再編議論も進んでいない。野党の放送法改正案の処理要求と与党の高位公職者不正捜査処(公捜処)設置法案の処理要求が衝突して、すべての常任委員会の日程がキャンセルされたためである。

6・13地方選挙を控えた5月は、臨時国会の開会が不透明なので、4月の国会が今年上半期の最後の国会になる可能性が高い。最低賃金などの様々な民生法案の処理に合意できなければ、中小企業や零細事業者などの庶民の苦痛はさらに深まらざるを得ない。利害関係者と国民は気をもんでいるのに、与野党は政治的計算だけに気を取られて、民生を後回ししている。これだから、国民は帝王的大統領の権力を分散する改憲には同意しながらも、生産性など全くない「植物国会」を越えて「化石国会」という声まで出ている国会に権限をさらに与える改憲には拒否感を感じるのだろう。

フランス政府は4日(現地時間)、上・下院議員の定数を30%削減し、選出職の3回再任を禁止する内容などを盛り込んだ政治改革案を発表した。議会は反発しているが、非効率と象徴される「フランス病」に正面からメスを突きつけたエマニュエル・マクロン大統領にフランス国民は拍手を送っている。フランスの政治改革は、韓国の現実を振り返らせている。韓国国会は特権は手にしながら、党利党略にとらわれて、結果は適時に生み出せない「不妊国会」に転落して久しい。党の挙手機の役割だけを行っている国会議員がなぜ300人もいなければならないのか。