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ホワイトハウスの実力者、イバンカ氏が来る平昌に「対南挑発総責」を派遣する北朝鮮

ホワイトハウスの実力者、イバンカ氏が来る平昌に「対南挑発総責」を派遣する北朝鮮

Posted February. 23, 2018 09:06,   

Updated February. 23, 2018 09:06

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トランプ米大統領の娘、イバンカ大統領上級顧問が23日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の閉会式に出席するために来韓する。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、イバンカ氏一行と大統領府で会見し常春斎で会食するなど、最高級の優遇をする計画だ。こうした中、北朝鮮は朝鮮労働党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長兼統一戦線部長を代表団長に送ると、22日通知してきた。偵察総局長だった金英哲氏は、哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件をはじめ対南挑発を指揮した人物で、韓米両国の制裁対象だ。

ホワイトハウスのイバンカ氏訪韓発表直後に出た北朝鮮の金英哲氏派遣通知は、多分に米国との神経戦に押されないという意図だろう。イバンカ氏に傾く世界の視線を対南融和攻勢で乱し、平昌をイバンカ氏の独壇場にさせないということだ。金英哲氏は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12日、南北和解を発展させるとして「綱領的指示」を下した対南部門の責任者だ。金正恩氏は破格の驚くべき提案を出し、「通南封米」戦略を加速化させるだろう。

韓国政府をテストするという意図もある。対南挑発の責任者を送って韓国社会内部の葛藤を誘発し、これを通じて文在寅(ムン・ジェイン)政府の関係改善への意思を推し量るという心づもりだ。さらに、北朝鮮に対する制裁協力戦線に亀裂を入れ、韓米同盟を分離させるという計算もある。政府としては、韓国の国家情報院長に相当し、南北対話のパートナーである金英哲氏の派遣を拒否できない立場でもある。しかし、米国が制裁例外を決定する前に文氏との会見まで予告したことは性急で軽率だった。

25日の閉会式にイバンカ氏と金英哲氏が並んで出席しても、接触の可能性はほとんどなさそうだ。韓国政府が仲裁して、ペンス副大統領と金与正(キム・ヨジョン)一行の大統領府会談のような不発に終わったイベントを演出する余地もなくなったようだ。特にイバンカ氏は、北朝鮮問題には線を引いてスポーツ外交使節の役割に集中するという。当初推進した脱北女性たちと会うこともないと、ホワイトハウス側は明らかにした。ただ、イバンカ氏の影響力を考慮すると、韓国政府としては重要な機会になるかもしれない。

イバンカ氏は単なる大統領の娘ではない。去る大統領選の時、「秘密兵器」として父親の目と耳の役割をし、ホワイトハウスの正式ポストまで持つ実力者の中の実力者だ。イバンカ氏を通じてトランプ大統領が韓国の北朝鮮政策に対する理解度を高めるよう特に努力する必要がある。

イバンカ氏の4日間の訪韓の行動は、堅固な韓米同盟を見せる象徴的なイベントになるだろう。しかし、苦労して造成された南北雪解けムードが、最近は韓米同盟の亀裂を心配させる。政府はトランプ政権との緊密な対北朝鮮協力で、金正恩氏の態度変化を引き出す「平昌閉会外交」で、米朝ひいては国際社会のカーテンコールを受け取るべきだ。