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平壌では核・ICBM、江陵では「平和」…北の二つの顔

平壌では核・ICBM、江陵では「平和」…北の二つの顔

Posted February. 09, 2018 08:07,   

Updated February. 09, 2018 08:07

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北朝鮮は8日昼、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で人民軍創建70周年を記念する軍事パレードを強行した。平昌五輪の開会前日に建軍節日を変更して行った大規模軍事パレードだ。昨年発射した「火星(ファソン)」系の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や中長距離弾道ミサイル(IRBM)などミサイル戦力も大挙登場した。一方、夕方には北朝鮮芸術団の五輪開会祝賀公演が江陵(カンルン)で行われた。伝統民謡や北朝鮮の歌とともに韓国の大衆歌謡も披露された。

北朝鮮は8日の軍事パレードをテレビで中継せず、外国の要人や外信記者も招待しなかった。国際的な視線を意識し、対外的武力示威ではなく内部行事を行う態度を示したことは幸いだが、核ミサイルを大挙、移動式発射台に載せて公開した。一方の手には核兵器を握って戦争を叫び、もう一方の手には平和の歌に合わせて手招きする。

北朝鮮は9日の五輪開会式に、憲法上国家首班である金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部副部長ら高官級代表団を送る。北朝鮮側代表団は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との面会を通じて、金正恩氏のメッセージを伝える可能性が高い。文大統領は10日、北朝鮮側代表団と面会した後、昼食をもてなす予定だ。この席で、南北の和解と対話の進展に向けた措置が出されるだろう。

一方、北朝鮮は米国とは距離を置く姿勢だ。韓国側とは関係改善しながらも米国とは対立する「通南封米」で仲たがいさせる戦術だ。北朝鮮の外務省局長が8日「明確に言うが、私たちは南朝鮮訪問期間、米国側と会う意向はない」と明らかにした。

米国も、北朝鮮のかく乱戦術を警戒している。ペンス米副大統領は8日、文大統領と夕食を共にし、北朝鮮に対する最大の圧力と制裁を繰り返し強調した。北朝鮮の平和攻勢が徹底した偽装術策であることを暴く考えだ。米朝間の接点を見出すことは容易ではなさそうだ。

そうする間、韓国を通じて国際的な対北制裁に穴をあけようという北朝鮮の制裁揺さぶりの効果があらわれた。韓国政府は、国連の安全保障理事会に制裁対象のチェ・フィ党副委員長の訪南承認を要請した。馬息嶺(マシクリョン)スキー場での訓練のためのチャーター機の訪朝、芸術団移動のための万景峰(マンギョンボン)92号の入港に続き、国連制裁対象者の訪韓までなされた。一時的な例外措置だというが、陸海空に続き人的制裁まで解かれたのだ。対北制裁に隙を作るのに韓国が率先する形になった。

北朝鮮の対南平和攻勢は当分続くかもしれない。しかし、核兵器を握りながら平和を叫ぶダブルスタンダードの欺瞞戦術では、決して国際社会で正常な国家の待遇を受けることはできない。南北関係も然りだ。文大統領も9日、ドイツ大統領との会談で、「南北関係改善と非核化は並行して進めるほかない」と述べた。金正恩氏は、少なくとも非核化を議論のテーブルに載せるというメッセージを代表団と共に送らなければならない。