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韓国の若者の覇気と底力を見せた鄭現

Posted January. 25, 2018 08:02,   

Updated January. 25, 2018 08:34

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感動した。疲れることなく終始相手を追い詰める若さと覇気は爽やかだった。24日、テニスの四大大会の全豪オープン男子シングルスで、韓国テニス史上初めてメジャー大会ベスト4入りを果たした、まだ顔にニキビ跡が残る22歳の青年、鄭現(チョン・ヒョン)は終始愉快で痛快だった。

3日前、4回戦でセルビアのノバク・ジョコビッチ、準々決勝で米国の「伏兵」、テニス・サングレンを相手に鄭現の成績はいずれも3対0の完勝だった。ジョコビッチはメジャー大会を12回も席巻し、世界ランキング1位の期間が223週間の偉大なテニス選手の1人だった。しかし、鄭現は少しも臆することなくゲームを支配した。

印象的なのは競技だけではなかった。歴史的なメジャー大会ベスト4の神話をつくった直後、コートでのインタビューで、「最後のゲームのマッチポイントという歴史的な状況で何を考えたか」という質問に流ちょうな英語で「セレモニーを何にするか考えた」と言って観衆を爆笑させた。家族とコーチの名前を一人ひとり言って感謝の言葉を述べて『多すぎる』と笑い、インタビューの最後に韓国語で話せる機会が与えられると、「まだ終わっていない。(準決勝戦が行われる)金曜日に会いましょう」と言って観覧席に向かって手を振った。

4回戦で勝利した後、カメラのレンズに「キャプテン!見てるか」と書き、以前の恩師に感謝のメッセージを送った鄭現は、ベスト4入りが確定した後にハングルで書いたメッセージは「チュン、オン・ファイア(CHUNG on Fire)」だった。外国人が呼ぶ自分の名前「チュン」に「完全に火がついた」という絶頂の自信をつけたのだ。20代らしいはつらつとしてウィットに富んだ振る舞い。大舞台が勝利すると泣いて話もできなかった以前の世代とは明らかに違うと感じた国民は多かっただろう。

鄭現はすばらしい実力とハイレベルの英語、ユーモア感覚まで備えた大韓民国の青年世代の姿を見せた。彼らは真剣だが深刻でない。2000年以来最悪という失業率、絶えない「機会の不公正」問題などが彼らを困らせても、ひざまずかせることはできないだろう。鄭現の活躍が、胸を熱くする感動と勇気を与えられる理由がまさにここにある。