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玄松月氏を送って韓国をかき回す北朝鮮、韓国社会の反北感情を育てるだろう

玄松月氏を送って韓国をかき回す北朝鮮、韓国社会の反北感情を育てるだろう

Posted January. 22, 2018 09:01,   

Updated January. 22, 2018 09:03

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三池淵(サムジヨン)管弦楽団の玄松月(ソンウォル)団長が率いる北朝鮮芸術団の視察団が21日、江陵(カンルン)を訪れ、公演会場を視察した。京義(キョンウィ)線を通じて陸路で訪韓した玄松月氏一行は、ソウル駅でKTXに乗って江陵に到着した。北朝鮮は当初20日に来ると言ったが、突然取り消し、翌日再び訪問日程を通知するなど、紆余曲折の末に実現した訪問だ。しかし、玄氏は一方的な予定変更については説明せず、韓国政府もその理由を聞けなかったという。

南北関係で北朝鮮の傍若無人な振る舞いは昨日今日のことではない。合意したことは自分たち都合で変更することは普通だった。第1回南北首脳会談の時も1日、第2回では2ヵ月間、日程を延期した。その時は「準備不足」と「災害復旧」という理由をつけたが、今回は一言の説明もない。にもかかわらず韓国政府は、北朝鮮一行の各経由地に数百人の警官を配置しKTX列車も貸切るなど、大切な客人を接待している状況であり、呆れたことこの上ない。

北朝鮮の勝手な振る舞いは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の気まぐれな一言によってすべての決定がころころ変わる独裁体制でなければ想像できない非正常な形態だ。これには、韓国側の批判的世論に不満を示し、韓国内の葛藤を煽って韓国政府を手なずけようという意図が多分にある。労働新聞が21日、韓国メディアに対して「悪談」、「悪妄動」云々して非難したことからもうかがえる。多様な世論が共存する韓国社会を分裂させるという思惑だ。

こうした中、20日にスイス・ローザンヌで南北と国際オリンピック委員会(IOC)の協議の結果、南北アイスホッケー女子合同チームには北朝鮮選手12人が含まれ、各競技に3人の出場を保証することを決めた。当初政府が「韓国選手に被害がないようにする」と言ったが、北朝鮮側の出場を保証しなければならないため、韓国選手の被害は避けられなくなった。競技運営に干渉を受けない監督権も保証されなくなった。「五輪興行」にスポーツ精神は影も形もない。さらに太極旗の代わりに統一旗が描かれた「COR」ユニホームを着て出場する韓国選手の喪失感をどうやってなだめるのか。

北朝鮮はまるで五輪参加が韓国に大きな恩恵を与えるかのような態度だ。しかし「平和五輪」にのみ神経を尖らせる韓国政府はただ引きずられている。苦労して再開した南北交流が開始からこのようなら、今後続く南北関係でも同じ様相が続くほかない。北朝鮮に問うことは問い、「正しい道」を教えなければならない。北朝鮮もこのような形では恥ずべき実体を自らさらけ出し、韓国社会の反北感情だけを増幅させるということを分からなければならない。